大野豊氏 龍馬はやっぱりモノが違う チームとしては底上げの機会、起用法で悩み増えそう

[ 2020年10月12日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7-4ヤクルト ( 2020年10月11日    マツダスタジアム )

<広・ヤ(20)>5回2死満塁、西川は右前に2点適時打を放つ (撮影・奥 調)
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 【大野豊 視点】戻ってきた西川がどんな打撃をするか注目していたが、やはりモノが違った。天性のバットコントロールは健在で、打てばヒットゾーンに行く。内容はともかく、3安打という結果で“いい入り”ができたと思う。

 この日は5番を打った。今は1番候補に宇草や大盛がおり、打順的には3番が最善だろうが、チーム状況もある。一方で、チームとしてバリエーションを増やし底上げするチャンスでもある。調子のいい選手をどう使っていくかという新たな悩みも増えそうだ。

 先発した中村祐は課題の初回を乗り切って、いいリズムをつくれた。140キロ前後の真っすぐに相手打者が差し込まれていたように、球持ちがいいのが特長だが、高めに浮く球も散見された。投げミスを減らし周囲のイメージをいい方向に変えていくためにも、リリースポイントを意識して角度を付けること。練習から意識し、体で覚えていく必要がある。

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