154キロ高校生No・1右腕、中京大中京・高橋、急転プロ表明「迷いはありません」

[ 2020年10月7日 05:30 ]

志望届を提出することを表明し、会見で胸中を語る中京大中京・高橋(撮影・椎名 航)
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 最速154キロを誇り高校生No・1右腕とされる中京大中京(愛知)の高橋宏斗投手(18)が6日、名古屋市内の同校でプロ志望を表明した。大学進学希望だったが希望する大学への進学がかなわず進路変更。26日のドラフト会議まで20日と迫る中、屈指の右腕の決断により、各球団がドラフト戦略の根本的な見直しを迫られる必要性が出てきた。

 ブレザー姿の高橋は、しっかり前を見据えて進路についての重大な決断を語りだした。

 「小さい頃からずっと夢見ていたプロの世界に、志望届を提出できるのは凄くうれしいこと。迷いはありません」

 12日の志望届提出期限まであと6日。人生を左右する重大な決断だった。これまでは進学が基本線だった。野球人口の減少を食い止める方法論を研究するため、兄・伶介さんも野球部に在籍していた慶大への進学を希望。AO入試を受けたが合格発表だったこの日、朗報が届かずもう一つの夢へとかじを切った。

 「結果が出た瞬間から、落ち込んでいても何も変わらないので、しっかり次の目標に向かって、進もうと思うようになりました」。早くからスカウトの注目を集め、今夏の代替大会だった愛知大会で自己最速の154キロを計測。甲子園交流試合の智弁学園戦(奈良)では直球95球のうち、35球が150キロ超だった右腕の、方向転換は球界に衝撃を与えた。

 即座に大きな反応を示したのは中日だった。加藤宏幸球団代表は「評価は高いし、1位候補として考えるべき素材」と改めて高い評価を口にした。13日には与田監督も出席するスカウト会議を行う予定で「地元の選手だし考え直さないといけない。ドラフトに向けて、戦略に彼を加えて話し合っていく」と明言。18年は岐阜出身の根尾を、昨年も愛知出身の石川昂を1位指名してきただけに、地元重視のドラフト戦略で高橋が最上位となるのは決定的だ。

 現在は下級生を相手に打撃投手を務めるなど「常に追い込みの時期だと思っている。疲れない下半身づくりだったり、ウエートトレーニングを見直したり」と体の強化に余念はない。「多くの人から憧れられるような選手になりたい」という高橋を巡りドラフト会議までの20日間が一層、熱を帯びることになる。

 【スカウト反応】
 ▼西武・渡辺久信GM どこかが1位で獲るだろう。そのぐらい真っすぐの力があるし、カットもいい。ゲームをコントロールする能力にたけている。(戦略の変更は)まだ全然決まっていないが、一つ駒が増えた。
 ▼広島・苑田聡彦スカウト統括部長 進学希望と聞いていたのでリストからは外して考えていた。こんなことになるとは…。今後また会議があるから、そこで検討となるだろうが、うちに限らず他球団も戦略がガラッと変わることになるのでは。
 ▼楽天・後関昌彦スカウト部長 とにかく12日の締め切りまでは進学希望と言われている選手を含めて、全ての選手をフラットに見ている。締め切られた時点から再度考えていくことになる。
 ▼DeNA・河原隆一スカウティングディレクター 大学に行きたかっただろうから残念だったと思うが、今後、志望届を出せば中森(明石商)、山下(福岡大大濠)とともに高校生ビッグ3になるだろう。

 ◆高橋 宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日生まれ、愛知県尾張旭市出身の18歳。三郷小2年から「三郷ファイターズ」で野球を始め投手兼遊撃手。6年時にドラゴンズジュニアに在籍。尾張旭東中では「豊田シニア」で3年時に全国16強。中京大中京では1年夏からベンチ入り、2年春から背番号1をつけ明治神宮大会では優勝を果たした。1メートル83、84キロ。右投げ右打ち。

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