シーズン佳境どうなる?投手タイトル争い…槙原氏、巨人・菅野は3冠有力、逆転4冠なるか

[ 2020年9月25日 06:30 ]

今季安定の投球を見せている巨人・菅野
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 セ・リーグの優勝争いは巨人がマジック28で独走しているが、タイトル争いは混戦模様だ。コロナ禍で開幕が大幅に遅れ、143から120試合制に短縮された異例のシーズン。打者、投手部門で有力選手は誰か、スポニチ本紙評論家の槙原寛己氏(57)が投手部門を占った。

 最多勝、防御率とも菅野の優位は動かないだろう。現在11勝で2位・小川に2差。残り6、7試合の登板で15勝に届けば当確だ。フォームを変えた今季は試合終盤になっても直球の球速が落ちない。フォークがより生きており、勝つ確率の高い投球を続けている。

 開幕が遅れ、調整が難しいシーズンで防御率1点台をずっとキープしているのも立派だ。2位・西勇の2・12も胸を張れる数字だが、菅野が大崩れを続けなければ抜くのは難しい。勝率と合わせて菅野の3冠が有力とみる。奪三振は大野雄が奪三振率9・29を誇り、イニング数も多いだけにさらに数を伸ばすだろう。現在、菅野は11個差の2位。逆転での4冠なるかも注目だ。

 新人王は森下、戸郷の一騎打ち。森下はこの日の時点で規定投球回に残り1回1/3。悪いなりに試合をつくってまとめてくる投球術は、さすが大学球界でもまれてきた逸材だ。戸郷は規定投球回に到達できなければ2、3勝差をつけたいところ。2桁10勝が一つの目標になる。

 規定投球回でいえば、ここまでリーグでわずか4人しか到達していないのは寂しい限り。昨季は9人だっただけに、限られたメンバーでのタイトル争いになっている。開幕が遅れ、連戦が続くシーズン。故障防止の観点から先発投手を早いイニングで降板させていた影響もあるだろう。ここにも特異なシーズンの傾向が出ている。

 【データで見る】
 《最多勝、防御率、勝率1位》菅野(巨)は17年以来2度目の投手3冠が狙える。達成すれば稲尾和久(西鉄=57、61年)、斎藤雅樹(巨=90、96年)、斉藤和巳(ソ=03、06年)、田中(楽=11、13年)に次ぐ5人目となる。菅野は現在無傷の11連勝中。このまま無敗で勝率1位のタイトルを獲得すれば13年田中以来、セでは初めてとなるがどうか。
 《新人王》戸郷(巨)が獲得すればセの高卒投手では83年の槙原寛己(巨)以来37年ぶり。森下(広)なら広島では14年大瀬良以来6年ぶりだ。

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