エンゼルス・大谷7号 今季初の左腕撃ち 残り3戦「全部勝つ」 解任論出た二刀流“恩人”を救えるか

[ 2020年9月25日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス5―2パドレス ( 2020年9月23日    サンディエゴ )

<パドレス・エンゼルス>2回無死一塁から右中間に同点7号2ランを放つ大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は23日(日本時間24日)のパドレス戦で右中間へ7号同点2ランを放ち、逆転勝ちでの3連勝に貢献した。左腕からは今季初アーチ。残り3試合で地区2位アストロズには2.5ゲーム差。逆転プレーオフ進出へ3連勝が求められる。投打二刀流の後ろ盾であるビリー・エプラーGM(45)は退任危機で、来季の二刀流継続へも、打撃のアピールが不可欠となる。

 目の前にあるのは逆転プレーオフ進出だけではない。25日(日本時間26日)からの30球団最高勝率を誇るドジャースとの3連戦は今後を占うといっても過言ではない。

 「あともう残り少ない。全部勝つしかないので。その気持ちでやりたいと思ってます」

 チームは14年を最後にプレーオフから遠ざかる。地元メディアでは、契約が今季限りのエプラーGMとの契約延長は難しい、との見方が強まっている。就任した16年から、5シーズン連続の負け越し。このままプレーオフ進出を逃せば、退任が濃厚とみられている。

 17年オフに全米の争奪戦を制し、大谷を獲得したエプラーGMの口説き文句こそ、「投打二刀流」の推進だった。その最大の後ろ盾を失いかねない状況。今季から就任したジョー・マドン監督は二刀流に可能性を見いだし、数々の展望も口にするが、後任が「勝つため」に選ばれたGMであれば、投打どちらか専念を言い渡される可能性もある。

 大谷は今季、開幕から2年ぶりに二刀流で臨んだが、8月2日の登板で右肘を痛め、投手として今季絶望に。以降は打者一本に専念してきたが、打率・194。打者として欠かせないピースであること、打者としてつかんだ手応えを、最後の3試合で形にする必要がある。

 0―2の2回無死一塁。大谷は初対戦のモレホンの2ボールからの96マイル(約154キロ)直球を右中間へ運んだ。3試合ぶりのアーチとなる7号は左腕からの今季初アーチに「今日はいい形で捉えられていた。2、3打席目もボールの見え方は悪くなかった」と話す。

 苦闘の20年。右肘負傷後には「可能性があればやりたい。それも含めて獲ってもらった」と来季開幕からの二刀流復活を目標としている大谷。一打席も無駄にできない。
 (サンディエゴ 笹田幸嗣通信員)

 《「7センチ」スタンス修正が生んだ 402日ぶりサウスポー弾》大谷の「7センチ」の変化が左腕からの今季初アーチにつながった。6試合連続スタメン落ちから復帰した翌20日から、左投手相手にはオープンスタンスで立つ形に戻した。半足ほどオープンに構えていたものを、この日は4分の1足ほどに縮めた。

 「初球からしっかりタイミングを合わせて入れる準備ができれば、と思っていきました」。微調整ながら見える景色は変わり、タイミングが合ってボールとの距離が取れた。96マイル(約154キロ)の高めを捉え、打球速度109マイル(約175キロ)、飛距離415フィート(約126メートル)の大きな放物線を描いた。「右左は関係ないかなと個人的には思っている。自分がしっかりいい待ち方ができれば」。左腕からのアーチは昨年8月18日以来、402日ぶりだった。

 《現在ア西地区3位で2・5差 3連勝で可能性を残せるか》今季のポストシーズンは各地区2位までとワイルドカード2チームが進出できる。エンゼルスはア・リーグ西地区3位で、2位のアストロズと2.5差。エンゼルスが残り3戦を全勝すると29勝31敗。アストロズが残り4戦で4連敗すると28勝32敗となりエンゼルスが上回る。アストロズが1勝3敗で29勝31敗で並んだ場合も直接対決で勝ち越しているエンゼルスがプレーオフに進出する。地区2位を逃しても、3連勝でブルージェイズが4戦4敗なら同率となるが、規定により、エンゼルスがワイルドカードでの進出となる。

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