ルー・ブロック氏死去 81歳 史上2位の938盗塁

[ 2020年9月8日 02:30 ]

81歳で亡くなったルー・ブロック氏(AP)
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 カージナルスなどで史上2位の通算938盗塁を記録したルー・ブロック氏が6日に死去したと、米国野球殿堂が同日、発表した。81歳だった。死因は非公表だが、近年は糖尿病による合併症を患い、左脚の一部を切断。17年にはがんと診断されていた。

 俊足巧打の外野手で鳴らしたブロック氏はカ軍時代の74年に当時のシーズン最多記録となる118盗塁を記録するなど盗塁王を8度獲得。通算3023安打の打撃も光るが、「自分を止める唯一の確実な方法は出塁させないこと」と豪語するほどの快足自慢で、64、67年のワールドシリーズ制覇に貢献。日米野球では68年にはカ軍の一員で、79年には大リーグ選抜の一員として来日し、日本のファンを沸かせた。

 大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「我々のナショナル・パスタイム(国民的娯楽)を代表する素晴らしい存在だった」との談話を発表。8月末に死去したサイ・ヤング賞3度の名投手トム・シーバー氏に続き、往年の名選手の悲報となった。

 ◆ルー・ブロック 1939年6月18日生まれ、米アーカンソー州出身。61年にカブスでメジャーデビューし、64年途中にカージナルスに移籍。球宴には6度選出され、85年に米国野球殿堂入り。メジャー通算成績は2616試合で、打率・293、3023安打、149本塁打、900打点。背番号20はカ軍の永久欠番。1メートル80、77キロ。左投げ左打ち。

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