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緊急トレード実現させた巨人・原監督の“らつ腕” リーグ連覇へ、日本一へ「全権監督」に隙なし

[ 2020年9月8日 06:00 ]

<神・巨>7回、ボーアの打席途中で投手を交代した原監督(撮影・大森 寛明)
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 巨人・原監督だから可能な編成、チーム強化の手腕が、首位独走を加速させていることは間違いない。18年10月。球団は巨人史上初めて3度目の監督就任を要請した際、過去2度とは異なり「全権監督」を願い出た。

 山口寿一オーナーが求めた「フロントとチームが一体となっての立て直し」。楽天から獲得したウィーラーは直球より変化球に強く、セ・リーグの野球にマッチするという現場の目が影響している。

 新天地でのデビュー戦は6月30日DeNA戦だった。試合前に行う予定だった入団会見が、急きょ試合後に変更。午後9時半からという異例の会見となった。ここにも原監督の「らつ腕」が働いていた。練習でハツラツと動く姿を確認するとスタメン起用することを即決。試合に集中させたいという思いを抱いたのだ。意をくんだ球団との連携でウィーラーは安打を放ち、チームの勝利につなげた。

 18年ドラフト直前に行われたスカウト会議でも手腕が発揮された。ある高校生右腕の映像を見た原監督は、「絶対に獲ってほしい」とスカウト陣に求めた。元々は育成での獲得を予定していたその右腕こそ、今季7勝を挙げ菅野と両輪となっている戸郷だ。編成実務のトップ、大塚副代表は後に「戸郷が育成からひっくり返った。やはり(原監督の目は)凄い」と話している。

 ウィーラーの獲得からわずか2週間後に獲得した高梨も完璧な補強だった。セ・リーグで希少なサイド左腕。ともに今季1軍出場がなく2軍でくすぶっていた即戦力を獲得し、戦力アップに成功した。格差トレードだけではない。妥協なき「原イズム」が、随所に表れている。(神田 佑)

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