阪神・高山、闘争心V打 2度目の満塁機「潰したらベンチに帰れない」

[ 2019年9月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―2DeNA ( 2019年9月5日    横浜 )

3回1死満塁、高山は中前適時打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 9得点の猛攻は高山の一打が号砲だった。3回1死満塁で迎えた第2打席。大貫の初球、外角ツーシームをはじき返すと鋭いゴロで二塁手の左を抜けていった。

 「1打席目の満塁の場面で凡退してしまい、2打席連続で満塁のチャンスを潰したらベンチに帰れない…という気持ちで打ちました。“青柳さん”を援護することができて良かったです」

 初回2死満塁の先制機では三ゴロ。「2回潰したらヤバイ」と同じ轍(てつ)を踏まぬよう臨んだ打席だった。この2点先制打を皮切りに打線がつながり、一挙6得点のビックイニング。同学年で仲の良い“青柳さん”に大きなアドバンテージをプレゼントした。

 8―2の9回先頭では左翼線を破る二塁打を放った。「2本目が出たことの方が良かったですね」。本塁打や打点のつく結果はもちろん大事だが“もう1本”にこだわりを持って戦っている。8月24日ヤクルト戦では決勝二塁打で貢献しても「1本で終わったというのが悔しい。うれしくない。今の自分の立場だったら、あの1本だけじゃ厳しい」と振り返る。だから、決勝打よりも、マルチ安打に価値を見いだした。

 3年前の16年に打ち立てた球団新人最多安打記録は、同じドラフト1位で同じ外野手の近本に抜かれた。「勝った試合で出たというのが良かったですね」。目前のプレーに全力を尽くした後に付いてくるのが個人記録だから、まずはチームの勝利を喜んだ。

 が、その後にこうも言った。「ヒットだけじゃないですけど、走攻守、全部で負けないように頑張ります」。クールな表情の裏に宿す確かな闘志が垣間見えた。先発出場した直近10試合のうち8試合で安打。4年目にかける思いは試合を重ねる度に結果として表れてきた。(巻木 周平)

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