大谷、超低空3号「いってくれて良かった」

[ 2019年6月2日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―4マリナーズ ( 2019年5月31日    シアトル )

マリナーズ戦の6回、左越えに3号ソロを放つエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が5月31日(日本時間6月1日)の敵地マリナーズ戦で左越えへ今季3号ソロを放った。通算25本目で一番低い打球角度20度の超低空弾だった。8回は左前適時打を放つなど2安打2打点の活躍だった。右肘手術から復帰した5月は打率・250で終えたが、6月以降の浮上を予感させる一発となった。

 強く、鋭い。大谷らしい逆方向への打球だった。0―3の6回2死。主砲トラウトの一発の直後、大谷はリークの初球、シンカーを強振した。ライナー性の低い打球は左翼フェンスを越え、自軍のブルペンに飛び込んだ。

 「最近、あまり打球が上がっていないので(本塁打まで)いくのかどうか分からなかった。なんとかいってくれて良かった」

 10試合ぶりの一発で4試合連続安打。トラウトとの2者連続本塁打は今季初だった。打球速度107・2マイル(約172・5キロ)を叩き出し、通算25本塁打中、最も低い打球角度20度の超低空弾を生んだ。リークは昨季9打数4安打した相手で今季も攻略。メジャー通算97勝の技巧派右腕は「(大谷との対戦は)イチローと対戦するのと同じくらい楽しい」と話した。

 8回には左前適時打を放ち、打率は・250まで上昇したが、まだ本来の姿ではない。「ゴロになればアウトになる確率が高くなっている。(打球が)自然に上がるポイントでしっかり捉えられるかどうかが今は大事」。打撃練習中はステップしながらの素振りを繰り返し、重心の位置やタイミングの取り方を確認。試行錯誤を繰り返している。

 前日は欠場し、花巻東の先輩でもある菊池との対決はお預けとなったが、6月7日(日本時間8日)から3連戦がある。「また次の機会に、もっともっと僕も(状態を)上げて、実現できれば」。昨季は右肘の故障から復帰した7月は低迷したが、8月以降に13本塁打を量産した。この一発をきっかけに、6月は一気に上昇する。 (柳原 直之)

続きを表示

2019年6月2日のニュース