広島・小窪1036日ぶり弾 ベテランが円熟の一打「必死にやるだけ」

[ 2019年6月2日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―2阪神 ( 2019年6月1日    マツダ )

5回無死、小窪は左越えに先制のソロ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 6月に入っても快進撃は止まらない。首位を快走する広島は1日の阪神戦に7―2で快勝して5連勝へ伸ばした。5回に小窪哲也内野手(34)が放った1036日ぶりの本塁打を起点に得点を重ね、デーゲームにめっぽう強いクリス・ジョンソン投手(34)は6回5安打1失点の好投で5勝目だ。2位・阪神とは5ゲーム差に広がった。

 日替わりヒーローが出現するから王者は強い。試合の主導権を握る今季1号先制弾。ジョンソンとお立ち台に上がった小窪は「カープファンの前で、マツダでずっと打ちたいと思って練習してきたので良かったです」と笑顔で話し、満員観衆の大声援を浴びた。

 5回の先頭打者。カウント1―2と追い込まれての4球目、岩田の144キロの内角直球を振り抜くと、打球は左翼席へ吸い込まれた。代打で満塁弾を放った16年7月30日のDeNA戦以来、待望久しい3季1036日ぶりのアーチだ。

 「イニングの先頭だったので、出塁を意識して打席に入った。貢献できて良かった」

 伏線はあった。同じ141キロの内角直球に手が出ず、見逃し三振に倒れた2回1死二塁の好機。「最初にやられているので頭にあった」。配球を読み、逃さず仕留めるあたりが円熟味。第1打席に凡退したことで集中の度合いも増していた。

 代打の切り札として長く1打席勝負に懸けていた34歳。今季19安打のうち9本は1打席目に放ったもので「1本が出た後の打席」が課題だった。6回1死一塁では、外のツーシームを右前へ運んで追加点を演出。濃い内容で勝利に貢献し、充実感をにじませた。

 昨季は自己最少の出場17試合28打席にとどまり、ダメなら引退覚悟で臨む12年目。お立ち台で宣言した通り、春季キャンプ2軍始動でも「1軍の戦力になる」と誓って体をいじめ抜き、技術を磨いてきた。今季は既に先発出場だけで16試合。執念の炎は燃え続ける。

 「本塁打だけでなくタイムリーも出て、中盤以降いい攻撃をしてくれた」。小窪の先制弾を起点に、7点を奪った攻撃を緒方監督は称えた。セ・リーグで交流戦突入時の2位とのゲーム差は05年の中日の「5」が最大。更新なるか。

 「とにかく出たとこ勝負。行けと言われたところで、チームに貢献できるように必死にやるだけです」

 快進撃が続く若いチームには負けじと奮闘するベテランがいる。(江尾 卓也)

○…広島は5連勝で2位の阪神に今季最大の5ゲーム差。チームが交流戦開幕までに2位に5ゲームのリードは昨季に次いで2度目。また5月4~6日の巨人3連戦から9カード連続勝ち越しで、95年7~8月、16年8~9月に続く3年ぶり3度目の球団タイ記録とした。

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