近江エース林 150球投げ抜き執念完投!「さすがだなと思ってもらいたい」1年生指導で意識向上

[ 2019年6月2日 16:31 ]

2019年度春季近畿地区高等学校野球大会 決勝   近江7―5神戸国際大付 ( 2019年6月2日    佐藤薬品スタジアム )

<近江・神戸国際大附>11回を一人で投げきり最後の打者を抑え吠える近江・林(撮影・亀井 直樹)
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 マウンドを譲る気などまったくなかった。「何が何でも自分で投げきろうと思っていた。粘りのピッチングができてよかったと思う」。U18日本代表候補左腕の林優樹投手(3年)は5点を奪われながら、延長11回150球を投げ抜き完投勝利。最後の打者を二飛に打ち取ると、左拳を力強く握り、思い切りほえた。

 苦しい投球だった。1点を先制してもらったが、初回にいきなりひっくり返された。2点を勝ち越した7回にもリードをすぐに吐き出してしまった。ただ、前日に捕手の有馬諒(3年)と2人だけでミーティングを行い、前日の準決勝でも2本塁打を放っていた高校通算48本塁打の神戸国際大付の3番・柴野琉生外野手(3年)対策は万全。6打数1安打に封じ込め「思うようにバッティングさせなかったと思う」としてやったりの表情を浮かべた。

 今春から「1年生係」を任命された。文字通り、1年生にグラウンド内でのことはもちろん、グラウンド外でのあいさつや礼儀なども指導する係だ。例年はベンチのメンバーか、メンバー外の選手が受け持つが、今年は絶対的エースの林が託された。「1年生もスタンドから応援していますし、いつどんな場面を見られていても、さすがだなと思ってもらえるようにしなければいけないと思うようになった。1球に対する思いも強くなった」と投球への好影響を語る。多賀章仁監督も「1年生の子たちに、高校野球のイロハを熱く語るようになった。野球に対するいい姿勢を見せてくれている」と、厚い信頼を寄せている。

 昨夏の甲子園では吉田輝星(日本ハム)率いる金足農に準々決勝で2ランスクイズを決められサヨナラ負け。マウンドに立っていた林は、雪辱に燃えている。「みんな(夏の滋賀大会では)打倒近江でくると思う。まずは夏の甲子園に出て、上を目指したい」。近畿の頂点をつかんだ自信を胸に、必ずあの場所に戻ってくる。

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