巨人・阿部、史上19人目400号 40歳シーズンに懸ける思い「もう一回ビールかけをしたい」

[ 2019年6月2日 06:39 ]

セ・リーグ   巨人6―5中日 ( 2019年6月1日    東京D )

6回2死、阿部は通算400号となる勝ち越しソロホームランを放ち、ナインの出迎えを受ける(撮影・森沢裕)
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 巨人・阿部慎之助捕手(40)が1日、中日戦で史上19人目の通算400号を達成した。5回に代打で出場し、そのまま一塁守備に就き、6回の打席で右翼席上段に一時勝ち越しとなる今季1号ソロ。球団では王貞治、長嶋茂雄の「ON」に続く3人目の快挙で、捕手でも野村克也、田淵幸一に次いで3人目の偉業となった。本紙に独占手記を寄稿し、40歳シーズンに懸ける思いを語った。 

 素直にうれしい。残り1本で今年を迎えたから、「400号は意識する」と言ってきたので、やっと打てて安心しています。球団の人がこっそり準備してくれていた花束とか記念ボードが、解禁になってよかった(笑い)。あえて意識してきたから、この400号は忘れられないホームランになる。

 生え抜 きでの400号は王さん、長嶋さんに次いで3人目、捕手でも野村さん、田淵さんに次いで3人目だと聞くと、凄いなあと思う。じいさんになったときに孫たちに自慢できるよ。

 印象に残った一本を選ぶと言われると、難しい。でも二度と打てないだろうなと思う一本はある。(自己最多の)44本を打った2010年7月4日の阪神戦。東京ドームの左中間の一番深いところに打った。打撃フォームのチェックも兼ねて「YouTube」で昔の映像を見るけれど、俺、逆方向にこんなに飛んだんだって。

 これまで主将で4番も打たせてもらって、普通の人じゃ味わえない経験をさせてもらった。今年、自分から原監督にお願いして4年ぶりに捕手に復帰したけれど、スローイングで肩の調子がいいなと思っても、2日くらいですぐにバキバキ。キャンプ中に背中をケガしてしまったり、体のあちこちが痛い。こんなに重労働だったっけなって。昔の自分、凄いなって思っちゃうよ。

 3月中旬に左ふくらはぎをケガしてファーム調整になったとき、原監督から「日本一になるために、慎之助の打撃は欠かせない」と言っていただき、開幕から代打としてベンチに置いてもらった。試合に出ていなくてもチームのために、できることはあるはず。自分の息子くらいの選手もいるけど、いろいろとアドバイスできたらいいなと思う。

 両親や家族、周りの人たち、ファンの方々には感謝している。代打のとき、いつも地鳴りのような声援をもらえる。それが励みでまだまだ頑張ろうと思える。奥さんや3人の子供たち(11歳の長女、8歳の次女、7歳の長男)は「4」「0」「0」と書かれた特製のうちわを準備してくれていたみたい。この日は球場に来られなかったから、使うタイミングをなくしちゃったのは、申し訳なかったかな。家族の前で打てたら、なおさら良かったけれどね。

 今年で40歳になった。あと何年できるか分からない。一日一日、悔いなく過ごしたい。1本でも多く打てたらいい。もう一回、日本一になってビールかけをしたい。そうしたら、心置きなく辞められるよ。 (読売巨人軍捕手)

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