ダルビッシュ 前巨人マイコラスとの投げ合いで好投 16年以来の打点マークも勝ち負け付かず

[ 2019年6月1日 20:43 ]

ナ・リーグ   カブス1―2カージナルス ( 2019年5月31日    セントルイス )

敵地でのカージナルス戦に先発したダルビッシュ有(AP)
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 ダルビッシュは前巨人マイコラスとの投げ合いで、6回3安打1失点と好投したが、マイコラスも7回6安打1失点で、両者に勝ち負けは付かなかった。試合は延長10回、カージナルスがサヨナラ勝ちした。

 2回1死三塁。打者ダルビッシュは追い込まれながら、マイコラスの大きなカーブについていき、バットに乗せ、レフトに高々と打ち上げた。ヘッドスライディングした三塁走者カラティニは悠々とホームイン。その直前の初回に2四球と犠飛で先制を許したが、自らのバットで同点にした。

 打点は16年にレッズ戦で本塁打を打って以来で2個目、もちろん犠飛は初めてだった。

 「あれが今日の(チームの)唯一の打点でしたから。あれがなかったら延長にいかなかったし、まぐれですけど、良かったと思います」

 その打席、初球カーブでストライクを取られていたが、おかげで軌道は頭にあった。

 「最初のカーブ、ポンと抜けてきてちょっとびっくりしたけど。僕の反応的に最後カーブあるかなと、70(%)くらい頭にあった。直っすぐが来たらファウルが精いっぱい。フライは考えてなかった。当てることだけで、三振しないようにと」

 そして2回以降は投球が安定。レンジャーズ時代にチームメイトだったマイコラスと譲らなかった。「向こうも良い投球をしていたので、1点取られたら負けると思って一生懸命に投げました」
 許した3安打は全て単打。5回は得点圏に走者を置いたが、選球眼のいいカーペンターをフルカウントからフロントドアのツーシームで見逃し三振に仕留めた。「(カウント)3―2になったら左打者にもカッター(カットボール)しか投げてない状況だった。カーペンターもカッター100%の頭だったと思うから。最近フロントドアのツーシームの感覚が大分いいので、真ん中でいいからと思い切り投げました」

 これでここ3戦で2度目のクオリティースタート(6回以上投げ自責点3以下)。この日は3四球だったが、制球難も改善しつつある。

 鍵は最もストライクを取りやすいカットボールを軸に投げているから。とはいえ、一辺倒だと相手に張られてしまうため、他の変化球を見せ球に使う工夫をした。

 「ハードカーブとか、(普通の)カーブとか、スライダーとか。ボールでいいから、とりあえず(相手の)データに入れておこうと。それをやるだけでカッターに張りづらくなる。前回(25日レッズ戦、7回12安打6失点)はカッターと直っすぐだけで合わせられていたけど、今日はスライダーとか混ぜるだけで全然違うんだなと」

 課題の真っすぐも初回はワンバウンドさせるなど制球が安定していなかったが、徐々に上向き。「体重移動の仕方とか、良い感覚が途中からあった。ゴールドシュミットやオズナに押し込めている感じがあった。そこは次につなげたい」

 5月は6試合に先発したが、勝ちも負けも付かなかった。カブスで5月に6試合以上先発した投手が、勝ち負けが一切付かなかったのは、1913年以来という珍記録に。

 なかなか勝ちが付かないことに「勝ちは難しい。自分は勝ち星に恵まれるタイプではないので、自分の仕事をしてチームが勝つことを考えたい」と言う。この日は惜敗だったが、5月に投げた6試合のチームの結果は3勝3敗。これからもチームに勝つチャンスを与えることに集中する。(奥田秀樹通信員)

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