慶大・柳町100安打!15打席ぶりの安打でリーグ史上33人目の快挙「早慶戦でよかった」

[ 2019年6月1日 15:06 ]

東京六大学野球リーグ   慶大―早大 ( 2019年6月1日    神宮 )

<東京六大学野球 早・慶>7回無死、左前安打を放つ慶大・柳町(撮影・郡司 修)
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  慶大の柳町達(たつる)内野手(4年、慶応)がリーグ史上33人目の100安打に到達した。7回先頭で早大・早川の内角スライダーを左前へ。2万9000人の観衆で埋まった早慶戦での達成に「できればもっと早く打ちたかったけど、お客さんも盛り上がってくれたし、早慶戦でよかった」と端正なマスクから白い歯をこぼした。

 通算85安打で迎えた今季は順調に安打を積み重ね、5月5日の東大2回戦で99安打目を放ち、リーチをかけた。しかし、勝ち点3同士の大一番となった明大戦では2試合無安打に終わり。チームも連敗。「打てなかった原因を考え、この2週間やってきた」。左肩が下がり、バットが下から出ていたことを修正。「打席では意識はしなかったけど、いろいろな人から“あと1本”と言われていたので、出た時はほっとした」。15打席ぶりの安打は、内角球に対し、詰まりながらも左前に落とす、バットコントロールが巧みな柳町らしい安打だった。

 90年以上に及ぶ東京六大学野球で33人目の偉業。1年時からコンスタントに先発出場していないと、到達しない大台だ。柳町は慶応高時代から打撃センスが注目され、1年春の初戦から「7番・中堅」で先発出場し、第1打席で中前打を放った。以降、この試合まで全89試合にスタメン出場している。3年時は春が打率・269、秋も・259とやや低迷したが、オフにタイミングやバットの始動などを一から見つめ直し、本来の打撃を取り戻した。

 慶大では11人目の快挙で、01年・喜多隆志(元ロッテ)以来18年ぶり。今後の目標については「まだ早慶戦もあるし、秋もある」と通過点を強調する。報道陣から「119?」と聞かれると、「由伸さんですよね」とニヤリ。偉大な先輩である歴代6位の高橋由伸(前巨人監督)の数字を見据え、安打を積み重ねていく。

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