楽天、勝敗分けた辰己の走塁 平石監督絶賛「普通ならスタート切ってやめる」

[ 2019年6月1日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天3―1ソフトバンク ( 2019年5月31日    ヤフオクD )

8回1死二、三塁、島内の右犠飛で三走の辰己が生還する(捕手は甲斐)(撮影・中村達也)
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【追球ズーム ここにFOCUS】ソフトバンクの無敗男・千賀が思わず天を仰ぎ、捕手の甲斐も座ったままうなだれた。首位攻防の第1R。勝敗を決定づけた3点目は、楽天・辰己の抜け目のない走塁だった。

 「何とか1点欲しかった。先の塁っていうのは意識していたので、その意識に体が反応してくれた」

 1―1の8回。茂木の中前適時打で1点を勝ち越し、なおも1死二、三塁の場面だ。島内は浅い右飛。二塁走者の茂木が飛び出していたのを見た右翼手・周東は、ワンモーションを入れてから二塁へ送球した。この瞬間を三塁走者の辰己は見逃さなかった。

 「全力の送球じゃなくて、返すような感じ(で投げそう)だった。セカンドに投げた瞬間に自分の走力とかを計算して行った」

 浅い飛球だったが、タッチアップの体勢から2、3歩スタートを切り、周東の様子をうかがった。サイドステップを踏む際には、帰塁も可能なように重心は低くした。同じ外野手として瞬時に動きを分析し、再びスタート。そして二塁からの転送よりも一瞬早く本塁へ滑り込んだ。平石監督も「ビッグな走塁。普通ならスタートを切ってやめる。最後まで(本塁突入の可能性を)うかがえる辰己のセンス」と称えた。

 指揮官が「普通に考えて1、2点。勝つのは難しい」と想定していた千賀に今季初黒星をつけて3日ぶりの首位タイ浮上。殊勲のルーキーは「走塁の面では成長してきたかなと思います」とちょっぴり胸を張った。 (春川 英樹)

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