巨人・阿部と一問一答 今季1号で通算400号達成「こんな1周って長かったっけなって」

[ 2019年6月1日 22:58 ]

セ・リーグ   巨人―中日 ( 2019年6月1日    東京D )

<巨・中>6回2死、阿部は通算400号となる勝ち越しソロホームランを放つ(撮影・森沢裕)
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 巨人の阿部慎之助捕手(40)が1日、本拠地・東京ドームでの中日戦5回に代打で途中出場。6回にビヤヌエバの満塁弾で4―4と追いついた後に2死走者なしで迎えた第2打席に、今季1号となるソロを右翼へ放ち、史上19人目となる通算400号本塁打を達成した。

 巨人の生え抜き選手の歴代本塁打記録では、1位・王貞治の868本、2位・長嶋茂雄の444本に次いで3位となっている。

 【阿部と一問一答】

  ――400号

 「率直にうれしいです。この400号は意識していきたいと言ってきた。やっと打てたので、少し安心した部分もあるし、周りの球団の人たちも(花束などを)こそこそ準備していたのが見えたので、やっと解禁になるなと(笑)」

 ――400号で一時勝ち越しも追いつかれ、最後はサヨナラ勝ち
 「あのまま終わらないのが野球の難しさ。打ったときはまあまあ自分は持ってるかなと思ったけど、“まあまあ”でしたね(笑)」

 ――代打の難しさ

 「代打の難しさというのは今でも痛感しているし、そんな中でチーム事情がいろいろありますけど、もう一回打席に立てる喜びを感じてやらせてもらっています」

 ――次の目標

 「やっぱりチームが勝ってビールかけでもしたいな。それを目標に自分が少しでも役に立てればいいかな」

 ――今季50試合目での達成

 「この前、甲子園で小久保(裕紀)さんと話して、『おれは半年かかったから、もうそろそろ出るだろ』と冗談を話していたんだけど、あのプレッシャーがいいプレッシャーになって今日打てたかな」

 ――同点の場面で打席に

 「2アウトランナーなしだし、ちょっと狙っちゃおうかな~と思って入ったんだけど、そう思って入っていいことはこれまでなかったから。狙いつつ、狙わないで打席には入れたかな。(感触は)完璧だった」

 ――今年初めてダイヤモンド1周

 「こんな1周って長かったっけなって」

 ――400本のなかで、あえて1本選ぶなら

 「あえて意識して(今季)入ったんで、この400号は忘れられないホームランになると思います。あんまり普段は数字意識してないんですけれど、去年の契約更改で『十二分に意識していきたい』と言ったんで」

 ――狙って打ったホームランは何本ある

 「ほとんどないね。ヒットの延長がホームランと思っているし、それでずっとやり続けてきた」

 ――原監督が阿部を早めに使って、流れを変えたいと

 「やっぱり、球場が出て行くだけで地響きのような声援をもらえるし、それだけでも流れが変わるんじゃないかと思ってもらえたら、それはもううれしい」

 ――この日の出番は早く感じたか

 「早めにあると事前に感じていたので」

 ――今のチームの流れとかを考慮して

 「先発がどうしても踏ん張り切れないというのもあるし、そこでとにかく点をとっていかないといけないという部分で、早めにあるんじゃないかと、後藤コーチとか一緒に話して、試合前にそういう相談していた」

 ――今日は代打の後、守備に入って2打席目でホームラン

 「やっぱり、代打で1打席で終わって、ああもうこれで1日終わったなという日もたくさんありますし、もう1回立てる喜びも感じながらできたことがホームランにつながったんじゃないですかね」

 ――キャッチャーに復帰しながら、代打での出場

 「現実的に練習で体がばりばりになるくらいだし、こんなにきついことやってたのかなと思うくらいしんどいですし、現実的に今のポジションで必要とされているので、そっちに徹しないといけないと思いますし、もちろんキャッチャーの練習もしながら、引退試合に向けて、そういうつもりで(笑)」

 ――ダイヤモンド1周が長く感じたと

 「久しぶりに1周したんで。普段ファーストまでしか行かないから(笑)長く感じるよ」

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