広島、サヨナラで月間20勝!野間が執念の一打「食らいついていこうと」

[ 2019年6月1日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2―1阪神 ( 2019年5月31日    マツダ )

11回2死一、二塁、サヨナラを確信して手を高々と掲げる野間(撮影・北條 貴史)
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 広島・野間峻祥外野手(26)は31日の阪神戦で、同点の延長11回2死一、二塁から、昨年6月6日の日本ハム戦以来自身2度目となるサヨナラ打を放った。チームは今季5度目のサヨナラ勝ちで4連勝。セ・リーグでは97年8月の横浜以来、球団最多を更新する月間20勝に到達した。

 好機で凡退し続けた鬱憤(うっぷん)を晴らすには、これ以上ない舞台だった。同点の延長11回2死一、二塁。野間は、1ボールから2球連続で能見のフォークに空振りして追い込まれた。ファウルを挟んで4球連続で続いた落ちる球を捉えた瞬間に、前進守備だった右翼の頭上を越えることを確信した。自身2度目のサヨナラ打。一塁ベンチから全力疾走してきた後輩の西川と鈴木に抱きかかえられて祝福された。

 「フォークを2球連続で空振りしていたので、浮いてきた球を捉えられればと思った。食らいついていこうと思った」

 好機で本来の姿を見失っていた。試合前まで得点圏で40打数6安打、打率・150。5月24日の巨人戦で、バントでの適時打を決めるまで1カ月以上、計135打席も適時打から遠ざかる苦しい時期も少しは報われた。

 かつて課題だった打撃は進化を続けている。「いいときは真っすぐを近いポイントで捉えられる。これができると追い込まれてからの変化球にも対応できる」。高度な技術は、つい相手打者にも投影してしまうという。「あの打者も追い込まれてから、もっと近くにポイントを置ければ、粘れて打率も上がるのかな…」。守備中も思い出すほど徹底された意識は、追い込まれてから生まれたサヨナラ打にも生きた。

 野間の劇打には、2死無走者からの伏兵の演出があった。7回の守備から途中出場した上本は、今季2本目の安打となる左前打で出塁し、続く代打磯村は四球を選んだ。東出打撃コーチからの「2アウトだからホームラン狙ってこい」という助言に、上本は「気が楽になってフルスイングしました」と胸を張った。

 緒方監督は「上本も磯村も野間も執念で食らいついてくれた」と納得した。球団最多を更新する月間20勝で5月を終え、気付けば2位阪神に4ゲーム差を付けた。快進撃の要因を殊勲の野間は「一戦一戦、全員が手を抜くことなくやれている」と語る。赤ヘルは6月も強そうだ。(河合 洋介)

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