NBA入り目指す八村 影響受けたイチの「プロの精神」

[ 2019年3月27日 10:00 ]

緊急連載 イチローのレガシー(5)

イチローから影響を受けたゴンザガ大の八村(AP)
Photo By AP

 世界で戦う若い日本人アスリートにとって、イチローは物心ついた時からすでに「メジャーリーグのスーパースター」だった。日本人が世界のトップにいる、という事実は競技は違えど、目標としてイメージしやすかった。フィギュアスケート男子で五輪2大会連続金メダルの羽生結弦(24)は「(イチローの)言葉で支えられ、いろいろ影響を受けてきた」と話した。MLBと同じ北米4大プロスポーツの一つ、NBA入りを目指すゴンザガ大の八村塁(21)もその一人だ。

 「イチローさんのスポーツに対する姿勢が好きでした。小さい頃から凄く努力しているのをテレビで見たり、人から聞いたりした。アメリカで日本の選手が、一流として認められ、頑張っているというのが凄いことだなと見ていた」

 富山出身の八村がバスケットボールを始めたのは中学生から。小学生の時は地元では有名な野球少年だった。巨漢投手として捕手が捕るのに苦労するほどの剛速球を投げ、相手野手が動けないほど強烈な打球を放った。その頃からイチローに憧れ、「マリナーズ戦をよくテレビで見ていた」という。

 宮城・明成高を卒業後、スポケーンにあるゴンザガ大に進学。シアトルと同じワシントン州の街で生活している。「同じ州なので、みんなイチローさんのことはよく知っている。マーリンズからシアトルに戻ってきたときは、うちのチームでも大変な話題でした」。米国の高いレベルでもまれ、大きな成長を遂げた八村は今や、今年6月のNBAドラフトでは1巡目指名間違いなしと言われるスター候補生だ。目標を高く持ち、イチローのアスリートとしての姿勢を参考にしている。

 「成績だけでなく、一流の態度や姿勢も、米国で敬意を払われている。そういう方が引退された。これから若い人が続いていくことが、日本のスポーツ界にとって大事なことなのではないかと思います」。八村はイチローイズムを胸に刻み、NBAの頂点を目指す。(特別取材班)= 終わり=

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年3月27日のニュース