筑陽学園 甲子園初勝利 野田「いつか見ていろ」の3安打

[ 2019年3月27日 05:30 ]

第91回選抜高校野球大会第4日 1回戦   筑陽学園3-2福知山成美 ( 2019年3月26日    甲子園 )

7回2死二塁、筑陽学園・野田が中越えの適時二塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)  
Photo By スポニチ

 九州王者の筑陽学園が春夏を通じて聖地初勝利を挙げた。同点の7回2死二塁で5番・野田が中越えへ決勝二塁打。「神宮大会で打てずに悔しくて、しっかり練習した。次もチャンスで打って投手を助けたい」とお立ち台で笑顔を見せた。

 2回にはチーム初の左前打を放ち、先制ホームを踏んだ。3回2死一塁でも中前打。3安打1打点の活躍には「なにくそ根性」が詰まっていた。昨秋の明治神宮大会。OBの広島・長野久義が宿舎まで激励に訪れてくれた。チームも初出場で4強入りも、野田は2試合で8打数無安打とスタメンで唯一の不発。仲間からは「大舞台、弱いっちゃないと?」といじられた。電車で片道90分の遠距離通学だが午後11時まで素振り。翌朝5時台の始発で朝練習に参加した。「いつか見ていろ」と一日1000スイングを自らに課した。警察官の父を尊敬し、夢は「人の役に立つ仕事」と「プロ野球選手」を混ぜた「人の役に立つプロ野球選手」。そんな男の努力が、大舞台で輝きを放った。

 大阪入り後には、メンバーに「CHONO5」との刺しゅう入りのジャンパーとバッグを差し入れてもらい喜んだ。左翼手で巨人時代の長野先輩と同じ背番号7だが、実は「山田哲人選手が好きで…」と言う。3月からはヤクルト主砲の動画を見て、すり足から足を上げるスタイルに変えて長打力が倍増した。

 持ち前の粘りで接戦を制した。その主役となった野田に、江口監督は「努力は人に見せるものではない。人に見せるのは結果」と賛辞を惜しまなかった。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年3月27日のニュース