木田画伯“おちゃめな後輩”イチと日米でプレー、最高の思い出

[ 2019年3月27日 07:13 ]

木田画伯によるイチローのイラスト
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 日本ハムの木田優夫投手チーフコーチ(50)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、21日に現役引退を発表したマリナーズ・イチロー外野手(45)について。かつてオリックス、マリナーズと日米で同じユニホームを着ただけに、思い出は尽きません。先輩を先輩とも思わず“いじる”など、ちゃめっ気たっぷりな不世出の大選手のこれからを楽しみにしています。

 先日、東京ドームで行われたアスレチックス対マリナーズのメジャーリーグ開幕第2戦の後、イチロー選手が引退を発表しました。17、18日のプレシーズンゲームでファイターズはアスレチックスと2試合を行いましたが、使っていた三塁側ロッカーはマリナーズと共用していたので、2日間ともイチロー選手に会って話をすることができました。

 もちろん、その時は引退するなんて話はしていなくて、彼がいきなり僕のことを「やさ夫くん」と呼び、先輩を先輩とも思わない態度を注意して終わりました。イチロー選手は1996年の日本シリーズで対戦し、その年の日米野球では一緒に戦いました。その時に「球、速いですね」と言われたことを今でも覚えています。そして、その2年後、僕がオリックス・ブルーウェーブに移籍してからはよく話すようになりました。

 そこからは僕が先にアメリカに行って、またすぐブルーウェーブに戻りましたが、今度はすぐ彼がアメリカに行ったのであまり一緒にいられませんでしたが、2004年に僕がドジャースからマリナーズに移籍して再び一緒のユニホームを着ることになりました。結局、僕のメジャー在籍期間が短かったので、そんなに一緒にプレーできませんでしたが、彼がメジャーシーズン最多安打を記録した日に同じユニホームを着て同じグラウンドにいられたことは最高の思い出です。

 それにしても、引退発表の翌日に「長い間、お疲れさまでした。そしてありがとう」とメッセージを送ったら、「そんなメッセージを送れるようになったんだ。素敵」と返ってきました。引退して、これから彼が何をするか分かりませんが、先輩を先輩と思わない態度だけは変わらないでしょう。(日本ハム投手チーフコーチ)

 ◆1996年日本シリーズ 巨人3連敗で迎えた第4戦。崖っ縁の一戦で1点リードの4回から巨人は2番手に木田をマウンドへ送った。第2戦でもリリーフで打者7人を完全に抑えていた木田はこの日も5イニング打者15人を完全に抑え、プロ10年目にしてシリーズ初勝利を挙げた。イチローとは6回1死無走者の場面で対戦。右飛に打ち取った。このシリーズで巨人は木田が勝利投手となった1勝だけで、オリックスが4勝1敗で阪急時代の77年以来19年ぶり4度目の日本一に輝いた。

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