広島、巨人3連戦で募金活動 新井「できることをやりたい」

[ 2018年7月11日 05:30 ]

練習開始前に円陣を組む新井(中央左)ら広島野手陣(撮影・北條 貴史)
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 広島選手会は10日、マツダスタジアムで始まった全体練習前にミーティングを開き、20日からの巨人3連戦(同)で義援金を募る方針を固めた。西日本豪雨の被災地を支援するためで、選手会長の会沢翼捕手(30)は「早期に復興できるよう、何らかの形で支えていきたい」と強調。新井貴浩内野手(41)も「できることをやりたい」と賛同した。

 西日本豪雨による被害の影響で、9日からの阪神3連戦を中止した広島は、この日から本拠地で全体練習を始めた。関東遠征から帰って2日目。被災地の惨状を知った選手は、16日からの後半戦に向けて汗を流しつつ、一様に表情を曇らせた。

 「関東から帰って、あらためてビックリしたというのが正直な思い。まだ安否がわからない人がいるので心配だし、この暑さの中では救出活動をされている方も大変だと思う」

 会沢選手会長がナインの思いを代弁する。広島県を中心に、広範囲で多くの命が犠牲になった。現在も相当数の安否不明者がおり、猛暑の中、浸水や土砂崩れが起きた被災地では懸命な救出、救助活動が続く。避難生活を送る方も多数いる。

 こうした状況を踏まえて、選手会は全体練習前にミーティングを開き、一丸で復興支援にあたることを確認。本拠地で次に開催が予定される20日からの巨人3連戦中に、義援金の募集活動を実施する方針で一致した。同選手会長は強調する。

 「一日も早く復興できるように、選手会としても何らかの形で支えていきたい。選手一人一人も同じ気持ちを持っていると思う」

 広島出身のベテラン・新井も、広い範囲に拡大する被害に心を痛める。東日本大震災が発生した2011年当時のプロ野球選手会会長。被災者の苦しみを察して開幕延期を訴えただけに、先の見えない現状を切実な問題として受け止める。

 「よく“野球で元気を、勇気を”と言うけど、そういうレベルじゃない。被災された方たちの気持ちを考えると、差し出がましい」

 その上で強調した。

 「ただ、ボクらはプロ野球選手なので、一生懸命に野球をすることしかできない。少しでも喜んでもらえるように、後半戦に向けてしっかり準備したい」

 本分をまっとうすることで、元気になる、あるいは前を向く力になれば――。経験豊富な41歳は野球が持つ力を信じて、復興を願う思いを言葉に込めた。 (江尾 卓也)

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