メルセデス“Gクラス”1勝!育成史上初 初登板初先発白星

[ 2018年7月11日 05:45 ]

セ・リーグ   巨人6―3ヤクルト ( 2018年7月10日    神宮 )

巨人先発のメルセデス(撮影・荻原 浩人)
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 巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(24)が10日のヤクルト戦で初登板初先発し、5回5安打無失点で初勝利を挙げた。来日2年目で8日に支配下選手契約を結んだばかりだが、育成選手出身で初登板初先発初勝利はプロ野球史上初の快挙となった。1日にデビューし、すでに2勝を挙げた右腕ヤングマンと新たな外国人パワーで、チームは3連勝で2位に浮上した。

 初体験だらけの一日の締めくくりは敵地でのヒーローインタビュー。メルセデスは律義に帽子をとり「アリガトウゴザイマス」と日本語で感謝を述べた。

 「試合終了の瞬間は興奮した。非常にハッピーな気持ちだった」

 5回5安打無失点、無四球。最速147キロの直球に変化球を交えて的を絞らせなかった。来日後に阿波野3軍投手コーチからシンカーとチェンジアップを教わった。長身を生かした角度ある直球にシンカーやチェンジアップで打者の目線を幻惑できる。「低めに投げるのが自分の投球」。この日も全15のうち11アウトがゴロだった。

 米国時代はレイズ傘下のマイナーで53試合登板。芽は出ず、17年1月に巨人と育成契約を結んだ。2年目を迎えて日本食にも慣れ、食事や筋力トレーニングで4キロ増の98キロ。名前のメルセデスから連想される高級車「ベンツ」のような鋼のボディーを手にし「(当初は)3、4回で球速が落ちていたが、6、7回まで持つようになった」と持久力がつき、土台が備わった。今季は2軍で6試合に登板し0勝0敗、防御率2・05と結果を出し、支配下選手契約、1軍マウンドをつかんだ。

 育成出身ではプロ野球史上初の初登板初先発初勝利となった。左腕の支えは家族だ。ドミニカ共和国在住の妻・カロリーナさん(24)とは電話が日課で、1時間を超える日もある。悩みも黙って聞いてくれる。支配下登録を告げた際には、うれしさから号泣された。「引き続き頑張って」。涙声は何よりのガソリンになった。ウイニングボールは母・ノルマさんに贈る。

 2カード連続勝ち越しで、借金は2まで減り2位に浮上した。高橋監督は「テンポも制球もいい。投げさせたいなと思う」と後半戦の先発ローテーション入りを示唆。ヤングマン、メルセデスの新戦力で7月6勝のうち、3勝を稼いだ。新戦力がチームの走りを加速させる。 (岡村 幸治)

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