震災の熊本で夢の球宴開催 マイナビ中川社長「復興という意味でいいこと」 13、14日にオールスター

[ 2018年7月11日 05:30 ]

球宴への思いを語るマイナビの中川信行社長
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 「2018マイナビオールスターゲーム」が13日に京セラドーム大阪、14日に熊本・藤崎台県営野球場で開催される。昨年から特別協賛社として“夢の球宴”を支える株式会社マイナビ(本社・東京都千代田区)の中川信行社長(69)は熊本出身。球宴開催への思いや期待を聞いた。

 特別協賛して2年目を迎える“夢の球宴”。中川社長は「最近年々プロ野球人気は盛り返していると思います。その中での球宴は球界を代表する選手が戦う姿を想像すると非常にワクワク感があり、高揚感があると思います。ファンの方には是非楽しんでいただきたい」と笑顔で語った。

 柳田(ソフトバンク)、松坂(中日)ら、今年の球宴にも豪華な顔ぶれがそろった。「ファン投票と選手間投票の両方で選ばれた選手も多く、本当に実力のある選手が集まっていると感じます」と語る。松坂については「日本の野球ファン皆が喜ぶと思いますので、球宴でも通用するというような投球を見せていただければ」と期待を込めた。選手全員に向けては「ファンの皆さんが本当に楽しめる、野球少年、少女が夢を描けるようなプレーをしていただきたい」とメッセージを送った。

 第2戦の開催地・熊本についても「熊本城内にあり、熊本県民に愛されている球場で球宴が見られてうれしく思います。個人的に楽しみです」と思いは格別だ。故郷は旧熊本県宇土郡不知火町松合(現宇城市不知火町松合)。高校は熊本市内で藤崎台球場には高校野球を見によく足を運んでいたと言う。

 当然復興への願いも込めている。「震災で熊本城が崩れた時は本当にショックを受けました。震災以降も豪雨などがあり、今も余震もあって大変な状況は続いています。復興と言う意味でこういった催しが行われるのはいいこと」。熊本開催では熊本県内の少年野球チームの球児を中心に3300人を外野自由席に招待。くまモンの入った特製Tシャツもプレゼントする。

 17年からはサッカーJ2ロアッソ熊本も支援している。「熊本のチームを強くすることが県民に対する精神的な支援になるのでは」との思いがあった。6月30日のホーム・えがお健康スタジアムでの松本戦は「マイナビマッチデー」として開催。小学生を無料招待するなど1万194人を集客。1万人突破を記念し、クラブ初となる花火も打ち上げた。チームは現在J2で19位と苦戦が続くが「ロアッソがJ1に上がってくれると熊本としては盛り上がると思います」と大きな夢を共に追いかけている。

 人々の成長と成功のきっかけをサポートし、「夢や目標に向かって努力する人たちを支える存在でありたい」とするマイナビの理念と一致したことで実現した球宴への特別協賛。「今まで様々なイベントの冠スポンサーをしてきましたが、プロ野球の球宴はまた特別で、皆さんに大変話題にしていただきました。社員や社員の家族も楽しみにして、喜んでくれています」と反響を感じている。球宴を通じて今後も社会に夢と希望を与えていく。

 ≪トップスポンサー務めるヤクルトから山田哲ら5人選出≫〇…マイナビがトップスポンサーを務めるヤクルトは交流戦で優勝し、球宴にもファン投票で山田哲と青木が、監督推薦では石山、中村、バレンティンの計5選手が選出。中川社長は「球宴では山田選手には是非がんばってもらいたいと思います。選ばれた選手全員が球宴を境にまた活躍してくれれば」とエールを送った。マイナビはヤクルト、サッカーJ2熊本の他にも女子ビーチバレーの坂口佳穂、サーフィンの田岡なつみ、ボクシングの村田諒太、男子ゴルフの石川遼、女子サッカーのマイナビベガルタ仙台レディース、スポーツクライミングのマイナビクライマーズなどをサポートしている。

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