ハム上沢、自己最多タイ8勝!ピンチでギアチェンジ 8回零封

[ 2018年7月11日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム12―0ソフトバンク ( 2018年7月10日    東京D )

5回2死二、三塁 川島を見逃し三振に打ち取りガッポーズする上沢(撮影・ 久冨木 修)
Photo By スポニチ

 日本ハムの上沢直之投手(24)が10日、前半戦最後の試合となるソフトバンク戦で8回3安打無失点と好投し、自己最多タイの8勝目(3敗)を挙げた。監督推薦で初出場が決まっている球宴に向けても弾みをつける勝利で、チームも前半戦を3連勝締めで貯金10。2年ぶりの2桁貯金ターンで、首位・西武を射程圏内に捉えて折り返した。

 じっくりと間を置いた。打ち気にはやる打者をじらすように。1点リードで迎えた5回1死一、三塁。上沢は代打・長谷川勇を追い込むと、セットポジションに入ってしばらく動作を止めた。

 「間を取って投げたりとか、今年はいろいろ工夫をしながらやっている。打者が嫌なタイミングで投げたいと思っていた」

 長谷川勇がたまらずタイムを取ろうと打席を外しかけたところでフォークを投げ込み、見逃し三振。続く代打・川島は直球で見逃し三振に仕留め、雄叫びを上げた。心憎いばかりの投球でピンチを脱すると、6回1死一、二塁もデスパイネをフォークで注文通りの三ゴロ併殺。今季ソフトバンク戦は3戦3勝、計24イニングでわずか1失点で「コースにきっちり投げられたのがよかった」と胸を張った。

 ここまでリーグ最多3完封の上沢は、この8回無失点の好投で、前半戦だけで自己最多に並ぶ8勝目。大量援護もあって9回のマウンドを譲ったが、楽天・岸の投球を見て学んだメリハリをつける投球術がしっかり生きている。「調子自体はよくなかった」。でも、同僚のロドリゲス直伝のナックルカーブが「効果的に使えた」と打者の目線を変え、直球とフォークを有効利用。まるでベテラン投手のような投球に、栗山監督も「(投球に)幅が広がった。柔軟さが出てきた」と称えた。

 球宴に監督推薦で初出場する右腕が、パ・リーグを率いるソフトバンク・工藤監督の前で御礼の快投。「選んでもらえたので結果を残せて良かった」。上沢がその先に見据えるのは2桁勝利だ。「後半戦はもっと高いものを求められる。期待に応えるのは簡単ではない」と自覚は十分だ。

 栗山監督は後半戦に向けて言った。「位置(順位)がどうこうじゃなく、優勝するためにやっている。この大混戦は予想がつかない。どんな対応でもできるようにしていく」。その混戦に断を下すのは、今やエースと呼ぶにふさわしい投球を見せる上沢だ。「ゼロからスタートするくらいの気持ちで腕を振っていきたい」。2年ぶりの日本一は、背番号15の右腕がたぐり寄せる。 (東尾 洋樹)

続きを表示

「稲村亜美」特集記事

「清宮幸太郎」特集記事

2018年7月11日のニュース