阪神・藤浪、好投3回無失点「悪くなかった」後半戦フル回転へ

[ 2018年7月11日 05:30 ]

先発し、3回無失点に抑えた藤浪(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・藤浪晋太郎投手(24)が10日、調整登板としてウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)に先発し、3回1安打無失点と好投した。視察した金本知憲監督(50)は、後半戦においては、中5日など登板間隔を詰めての起用を示唆するなど、フル回転を期待。自身は、リリーフ陣の負担軽減を口にし、ローテーションを守り抜く覚悟を示した。

 逆襲を期す後半戦への意気込みを示すようだった。厳しい日差しが照りつける鳴尾浜のマウンドで、藤浪が力強い腕の振りを見せた。

 「感触は悪くなかった。四球も2つ出して、ヒットも打たれましたが、ボール自体は悪くなかったと思う」

 初回を1死から2者連続三振で締めるなど、最速154キロの直球を軸に、フォークも決め球に使いながら、3イニングで得点は与えなかった。2回には、1死から一塁へけん制悪送球でピンチを広げても、ミスから崩れることなく後続も断った。

 当初は、11日の広島戦に登板予定も、西日本豪雨の影響で同戦が中止。前回4日の中日戦が5回1/34失点、6四球と精彩を欠いていただけに、調整登板として用意されたマウンドで不安無く後半戦へ向かう準備を整えた。

 「前回の1軍の試合があまりにも感触が悪かった。すごく嫌な感じだったので、1週間でやってきた。その辺は、タイミング的にも、良かったし、ボール自体は悪くなかった」

 見守った金本監督も、チームとしての巻き返しに、藤浪の逆襲を重ね合わせた。

 「ボールは良いと思う。特に9月なんかどれくらい連戦になるか分からないけど、大車輪でね。中5ぐらいで行ってくれたら、大きいと思うし。頑張ってチームに貢献してくれれば、前半戦の分は十分に取り返せる」

 中止分が追加日程として組み込まれる9月の大型連戦で、背番号19の登板間隔を詰めてつぎ込んでいく構想を披露。実際、前半戦でも中5日で登板するプランが検討されたこともあり、本人も意気に感じていた。

 後半戦は、中7日で18日巨人戦の可能性が高い。「もうちょっと修正するべきところとか、まだまだタイミングが合っていないところもあるので、修正していければ」と次戦へ力強い視線を送った。

 「(2勝に終わるなど)良い前半戦ではなかった。今まで自分が投げた時にリリーフの方に迷惑をかけてるので、夏場以降、しっかりイニングを投げたい。しっかりローテを守るのが一番かなと」。夏の本格到来とともに、藤浪の存在感はきっと増していく。 (遠藤 礼)

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2018年7月11日のニュース