女子バスケの日本が大殊勲 フランスに勝って決勝進出 町田が五輪史上最多の18アシスト

[ 2021年8月6日 21:35 ]

東京五輪第15日 女子バスケットボール準決勝 ( 2021年8月6日    さいたまスーパーアリーナ )

試合後に歓喜する日本代表のメンバー(AP)
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 女子バスケットボールの準決勝第2試合で日本(世界ランク10位)は予選リーグB組で勝っているフランス(同5位)と対戦。今大会の初戦で74―70で勝っていたが、初めて経験する五輪の準決勝でも87―71(前半41―34)で勝利を収め、54連勝中で大会7連覇を狙う米国と8日の決勝で再び顔を合わせることになった。日本女子バスケはこれが6回目の出場だが、過去最高成績はこの競技が初めて採用された1976年のモントリオール五輪での5位。東京五輪ではメダル獲得が確定し、史上最高成績になることが決まった。

 日本は第1Qでは得意の3点シュートが6本中1本しか決まらず苦戦。しかし第2Qの出だしから連続7点、31―31の同点からは連続10点を奪ってフランスを引き離した。このクオーターでの3点シュートは6本中4本を成功。今大会でダントツの“アシスト王”となっている町田瑠唯(28)は、前半で9アシストを挙げてチームをけん引した。

 4試合を終えて全選手最多の16本の3点シュートを決めていた宮沢夕貴(28)は14得点、先発平均身長が9センチ低い布陣の中でセンターの赤穂ひまわり(22)も17得点と7リバウンドを稼ぎ、高田真希(31)も3反則を犯しながらも8得点。2012年のロンドン五輪で2位となっているフランスを東京五輪では2度にわたってなぎ倒した。

 162センチの町田は2日のナイジェリア戦で記録した15アシストを上回る18アシストをマークしただけでなく9得点もマーク。第3Qの残り1分43秒、3点シュートを決めたオコエ桃仁花(22)にパスを通したところで五輪史上最多の16アシストとなり、今大会5試合を終えたところで1試合の平均アシスト数は13・8となった。チームの3点シュートは22本中11本。成功率50・0%は今大会で最高となった。

 フランスは193センチのサンドリーヌ・グルダ(34)が18得点を挙げたものの後半で勝機はつかめず敗戦。7日の3位決定戦でセルビアと対戦することになった。

 <女子日本代表の成績>
 ★予選リーグ(B組)
 ▼7月27日=〇74―70フランス(40・7%)
 ▼7月30日=●69―86米国(26・3%)
 ▼8月2日=〇102―83ナイジェリア(48・7%)
 ★準々決勝
 ▼8月4日=〇86―85ベルギー(42・4%)
 ★準決勝
 ▼8月6日=〇87―71フランス(50・0%)
 *カッコ内の数字は日本の3点シュート成功率

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