石田健氏 荒井氏の差別発言「内心でどんなことを…」加藤浩次に批判され「全員の権利が担保される社会を」

[ 2023年2月6日 11:10 ]

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 「The HEADLINE」編集長の石田健氏が6日、コメンテ―タ―を務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相の秘書官・荒井勝喜氏による差別発言について言及した。

 荒井氏は3日夜、LGBTなど性的少数者や同性婚の在り方などを巡り「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と記者団にコメント。荒井氏は経済産業省出身。首相の同性婚に関する国会答弁を巡り、オフレコを前提にした記者団の非公式取材に官邸で応じた際の発言だった。同日夜、同氏は「誤解を与えるような表現で大変、申し訳ない。撤回する」と述べた。首相は4日、「言語道断の発言」とし、荒井氏の辞意を受けての更迭を決めた。

 石田氏は、「僕は内心でどんなことを持っていようが自由だと思うんです。つまり直感的に誰かが苦手だな、嫌だなという気持ちが誰にでもあるはず、むしろこれを否定してはいけない。しかし、それはどういう形で社会と折り合いをつけていくかっていうところが1番多様性の肝だなと思っていて、もしあなたが私のことを嫌いであっても、それでも仲良くできる社会をつくっていこうねというのが1番、政治、あるいは法律において大事なポイントだと思うので、だからこそ、そういう内心を持っておいたとしても多くの人がより権利を手に入れることができる社会をつくったら、どうしたらいいのかというのを、まさに首相や秘書官に考えていただきたい」と自身の考えを述べた。

 この考えについて、MCの加藤浩次が「男性も女性もLGBTQの人たちも僕は全く一緒だと思う。なんの違いがあるのって。全く一緒という前提なのに、“そう思ってても仕事でやってください”という考えはだめでしょと思う。そう思ってたらダメでしょって。平等の中で気が合わないはいいよ。でも、平等の根底がズレてることは僕はダメだと思う」と批判すると、石田氏は「どこに気持ちのラインを置くかっていうところも大事だと思いますし、今、自分が思っているのが、例えば同性婚、あるいはLGBTQの権利の話でいうと、みんなやっぱり気持ちの問題にしすぎてしまうところが問題だと思う」とし、「というのも、隣に住んでいると嫌だ、気持ちが悪いと思う人がいたとしても、むしろ性的マイノリティーの方たちが直面しているのは、住宅の賃貸が借りられないとか、病院の面会に来られないとか、これはまさに権利の問題なわけですね」と指摘。

 「だから気持ちの問題と権利の問題を切り分けて考えた方がいいと思っていて」と説明し、「自分は異性愛者ですけど、われわれみたいな人にとっては同性愛者の方たちの権利が広がることによって何もデメリットはないわけですね。だからこそ、この人たちの権利が侵害されている状況がおかしいよねっていう意味で、自分は今の考えを持っているので、だからこそ全員の権利が担保される社会がいいんだなとあらためて思います」と話した。

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2023年2月6日のニュース