TKO 目潤ませ…再出発ライブ 木本“再起”一発目「忘れない」 木下は母の涙に「変なテンション」

[ 2023年2月6日 04:50 ]

ライブの感想を話すTKOの)木本(左)と木下(撮影・岸 良祐)
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 活動を再開したお笑いコンビ「TKO」が5日夜、大阪市内で復帰後初となるトークライブを行った。木本武宏(51)、木下隆行(51)の2人そろっての仕事は3年ぶり、トークライブは6年ぶりで、木本は「ゼロからのスタート」と心境を語った。

 先月23日には木本が投資トラブルについての説明会見を都内で開催。会場に笑いが起きたり、終盤に木下が登場してコンビ活動再開を発表したことで「2部構成」と批判を浴びた。この日は開演3時間前に木下が会場入り。報道陣に笑顔であいさつし、「楽しみです。2人そろってやっとしゃべれることがうれしい」と感慨深げ。遅れて会場入りした木本も「単純にやっとライブができるのがうれしい。お客さんがどんな反応なんだろうという緊張感はありますけど」と語った。

 90枚の前売りチケットは即完売。白の長袖シャツ姿の2人が舞台上へ。約10秒間、鳴りやまぬ拍手の中、木本は「すぐに言葉が出てきませんでした」と感極まって涙声。「再起一発目のトークライブ。一生忘れません」と声を絞り出した。木下も「不思議な感じ。一番前で(自分の)お母さんがすすり泣いてる。変なテンションです」と目を潤ませた。

 活動自粛中は、深夜のマンションでの塗装の仕事などのアルバイトをしていたことを明かした木本。1カ月で15キロ減ったこともあったという。木下から「何か食べて」と封筒に入ったお金をもらったこともあったと明かす。中学からの同級生に窮地で差し伸べられた手が、コンビでの再出発を決意させた。関係者は「2人はコントができるのが強み。好きなコントをして稼ぎ、それが返済につながるなら良いと考えたのではないでしょうか」と語った。

 トラブルコンビとしての出直しに、木本は「ゼロからのスタート。復帰じゃなくて再起だと思ってる」と決意表明。「元にいた場所に戻りたいなんて、大それたことは考えてなくて…。もう一度、ネタをするところから。デビューした時のような気持ちでスタート」と語った。

 当面の目標は、47都道府県ライブ。講演の依頼も舞い込んでいるという。地元大阪からの再出発。「6回目の東京進出を狙い、もう一回励もうぜ」との木本の言葉に、木下が力強くうなずいた。

 ≪木本は投資トラブル、木下は後輩“いじめ”≫

 ◆2人のトラブルの経緯 木本の巨額投資トラブルは昨夏に発覚。FXトレーダーの男性と、不動産投資を行っていた会社社長に投資したが、利益がないどころか、それぞれ返金がされないことでトラブルになった。自らの投資は計2000万円だったが、紹介した友人らが投資した額は約7億円。FXトレーダーからは昨秋から返金が開始され、会社社長からも信頼できる返金計画があると説明している。木下は後輩芸人にペットボトルを投げつけたことや、顔を踏みつけたことが2020年に明らかになった。

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