辛坊治郎氏　政府の「チマチマお金ばら撒き」少子化対策に苦言

辛坊治郎氏
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　キャスター辛坊治郎氏（66）が6日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム　そこまで言うか！」（月～木曜後3・30）に生出演。国会で取り上げられた、子供の人数が多い世帯ほど所得税の負担が軽くなる「N分N乗方式」について政府が「留意すべき点はある」と述べたことに苦言を呈した。

　「今年に入って一番最初に口にしたのは私」と強調した辛坊氏は、共働きよりも片働き世帯のほうが有利になるケースや高額所得者が税制上有利になることを挙げ「そんなことはわかっている。目的は何か、が大切。何が大切かというと、良質な教育環境の中でたくさん子供が生まれてくる未来。このまま行くと国家が消滅するかもしれない、という危機感がないといけない時代に劇的に子供が増える施策である」と話し「今やっているお金をチマチマばら撒く方法では何の解決にもならない」と熱弁した。

　≪フランスで採用≫N分N乗方式は、少子化対策を目的にフランスで採用されている所得税の課税方式の1つ。「N」は世帯の人数を表し、世帯の所得を家族の人数で割って（＝N分）税額を計算し、それに再び世帯の人数をかけることで（＝N乗）納税額を算出する方法。子育て世代は納税が安くなり、大きな支援につながる。