61歳早すぎる…渡辺徹さん急死 明るいキャラクターで愛された「ラガー」が…

[ 2022年12月3日 05:09 ]

渡辺徹さん
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 俳優でタレントの渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが11月28日午後9時1分、敗血症のため都内の病院で死去した。61歳だった。茨城県出身。通夜・葬儀は家族葬で行い、後日、お別れの会を開く。ドラマ「太陽にほえろ!」をはじめ舞台やテレビ番組の司会など幅広く活躍。歌手の榊原郁恵(63)とはおしどり夫婦で知られた。一方で、糖尿病など数々の病気と闘ってきた人生だった。明るいキャラクターで愛された「ラガー」の急逝に、芸能界には悲しみが広がった。 

 渡辺さんは11月20日に発熱や腹痛などの症状を訴え、都内の病院を受診。細菌性胃腸炎と診断されそのまま入院したが、その後に敗血症と診断された。加療を続けていたが回復にはいたらず、最期は榊原ら家族にみとられて息を引き取った。

 関係者によると、榊原は「急なことで憔悴(しょうすい)しきっているが、葬儀に関する準備などには気丈に対応している」という。現在は舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」にマクゴナガル校長役で出演中で、2日と4日の公演はダブルキャストの高橋ひとみ(61)が務める。後日、長男で俳優の渡辺裕太(33)とともに会見の場を設ける。

 渡辺さんは高校卒業後の1980年、文学座の門を叩き翌81年研究生に。同年、オーディションで「太陽にほえろ!」の竹本淳二(ラガー)刑事役を射止め俳優デビューした。劇中で殉職するまで約4年間出演した。82年には歌手デビューも果たし、2枚目のシングル「約束」が大ヒットするなどアイドル的な人気となった。柔和な明るいキャラクターで、バラエティー番組や情報番組の司会者としても親しまれた。

 84年のドラマ共演を機に榊原と交際に発展。87年に結婚した。結婚後も夫婦共演が多く、芸能界きってのおしどり夫婦と言われた。

 一方で、1日に6000キロカロリーを取るほどの大食漢。30歳で糖尿病を患うなど、体には大きな負担が掛かっていたようだ。近年は病気で舞台を降板することもあった。今年10月の舞台「今度は愛妻家」の会見では、体が細くなったことを指摘されたが「役者バカですから、これまでも役によって太ったり、太ったり、太ったりしていました」と笑いに変えていた。

 大きな体と明るい笑顔で愛された渡辺さん。あまりに早すぎる別れとなった。

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