【鎌倉殿の13人 第45話トレンド】怯え→全能感?義時 のえ&政子&運慶も威圧し孤立…W杯裏も3位

[ 2022年12月3日 13:50 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第45話。公暁の凶刃から逃れた北条義時(小栗旬・手前)は…(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は11月27日、第45話がオンエアされた。放送終了後、ツイッターのトレンドに入った関連ワードを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 第45話は「八幡宮の階段」。ついに鎌倉最大のミステリーにして鎌倉最大の悲劇「実朝暗殺」が描かれた。建保7年(1219年)1月27日、雪が降り積もる“運命の夜”。右大臣に昇進し、拝賀式を終えた3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)は鶴岡八幡宮の大階段を下りる途中、4代鎌倉殿の座を狙う公暁(寛一郎)の凶刃に倒れた。

 「FIFAワールドカップ2022 日本×コスタリカ」(午後7時キックオフ)と同時間帯の放送。「#鎌倉殿の13人」はオンエア中からの世界1位ならず。SNS上がW杯一色となる中、1位「コスタリカ」(306050ツイート)、2位「サッカー」(378257ツイート)に次ぐ世界3位(午後9時時点)と健闘した。

 「実朝暗殺」後の展開にも唸らされた。

 太刀持ちを源仲章(生田斗真)に奪われたため、公暁の凶刃から逃れた北条義時(小栗)。のえ(菊地凛子)に「おまえも救われたな。あいつ(仲章)はおまえに目をつけていた。いずれおまえは、言わなくてよいことをしゃべっていただろう。私はおまえを斬っていたかもしれない」「八重も比奈も、もう少しできた女子(おなご)だった」と冷たい嘆き。のえは「言っていいことと、悪いことがございます!今のは、どちらでしょうか。今のは、どちらでしょうか!」と問い詰めたが、義時は何も言わずに立ち去った。

 義時は、公暁を焚きつけた三浦義村(山本耕史)を詰問。義村は「公暁から相談は受けた。しかし断った。信じてもらえそうにないな」「では、正直に言うことにする。確かに一時は考えた。公暁を焚きつけて実朝を殺し、てっぺんに上り詰めようと思った。だが、やめた。なぜだか教えてやろうか」「おまえのことを考えたら、嫌になったんだよ。今のおまえは、力にしがみついて恨みを集め、怯え切ってる。そんな姿を見ていて、誰が取って代わろうと思う」と胸の内を明かした。

 義時は「私にはもう敵はいない。天も味方してくれた。これからは、好きなようにやらせてもらう」と豪語。義村は「頼朝気取りか。言っとくが、これで鎌倉はガタガタだ。せいぜい、馬から落ちないように気をつけるんだな」と忠告した。

 義時は、政子(小池栄子)が伊豆に帰るのも許さない。「姉上にはとことん付き合ってもらう」「鎌倉の闇を忌み嫌うのは結構。しかし、姉上は今まで何をなされた。お答えになってください。闇を断つために、あなたは何をなされた!頼朝様から学んだのは、私だけではない。我らは一心同体。これまでも、そして、この先も」――。ドスの利いた声が響き渡った。

 そして、運慶(相島一之)には自分を模した仏像を彫るよう要求。運慶が「変わったなあ」「迷いのない顔。つまらん顔だ。今のおまえに興味はない」と断ると「天下の運慶に、神仏と一体となった己の像を作らせる。頼朝様が成し得なかったことがしたい」「早く仕上げるために弟子に手伝わせていると申しておったな。その分、他の仕事ができると。十分欲得ではないのか」「おまえは俗物だ。だからおまえの作るものは、人の心を打つ」「(期日は)決めておらぬ。その代わり、おまえが1人で彫るのだ。正真正銘の、運慶の作として」――。

 第23話「狩りと獲物」(6月12日)、「曽我兄弟の仇討ち」(曽我事件)から逃れた源頼朝(大泉洋)に「やはり、鎌倉殿は天に守られております」と言った義時。同じく天が望んだ男は今、頼朝を超えようとしている。

 第40話「罠と罠」(10月23日)、政子は和田義盛(横田栄司)を陥れようとした義時を「何に怯えているのです。あなたなら、こんなやり方でなくとも、皆をまとめていけるはず。そうせねばならぬのです」と戒めた。

 第40話のタイトルバック後の語りは「義時は、事実上の指導者として将軍実朝さえ圧倒する。その決意の固さは、怯えの裏返しなのか、義時」。今回の義村からも「怯え」のキーワードが出た。そして、天に守られた義時の“全能感”は肥大化の一方。周囲を威圧し、孤立を深める“漆黒の執権”が向かう先は…。

 ■日本のトレンド(11月27日午後9時)(50位以内)
 (3)#鎌倉殿の13人(115705ツイート)
 (41)実朝くん
 (47)トウちゃん

 ■日本のトレンド(11月27日午後10時)(50位以内)
 (4)#鎌倉殿の13人(163851ツイート)

 ■世界のトレンド(11月27日午後9時)(50位以内)
 (3)#鎌倉殿の13人(118673ツイート)
 (42)トキューサ
 (49)トウちゃん

 ■世界のトレンド(11月27日午後10時)(50位以内)
 (4)#鎌倉殿の13人(165080ツイート)

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