冬前の山形・鶴岡は クロダイ日和 ゲストも多彩

[ 2022年11月28日 07:20 ]

 【純平の磯リポート】冬の訪れを前にクロダイが楽しい。山形県鶴岡市の釣り場では本命のほか嬉しいゲストも釣れ上がる。 (スポニチAPC・小林 純平)

 ◎鶴岡市・由良港沖堤防

 この日の釣り場は通称「旧離岸堤防」。同行した仲間は奥山博文さん(43=自営、東根市)と谷口健刀さん(35=会社員、天童市)。水深は6メートル前後。3人とも底ベタにタナを調整したが、先端付近はウネリで潮が回り込んでくる。オキアミで数回様子を見たが、餌取りが少ないようで残ってくることが多い。

 時間を待たずに最初に歓声を上げたのは奥山さんだ。本命はクロダイだが25センチの良型のマアジを連発させ丁寧にクーラーに入れていた。そして谷口さんのロッドがきれいに弧を描いた。曲がりからして本命と分かる。慎重なやりとりで久しぶりのクロダイを釣り上げた。38センチとやや小ぶりだがうれしい本命だ。

 隣の奥山さんは闘志が湧いたようで脇目も振ることなく、ウキに全神経を集中させている様子だ。間もなく奥山さんのロッドが大きく曲がった。ニコニコ顔で余裕の竿さばきだが、相手は30センチに届かないパールピンクのマダイだった。

 順調な2人とは対照的に筆者のポイントは魚の気配が全くない。当然、当たりも出ないので、休憩タイムが長くなる。

 その後、谷口さんはクロダイを追加したが、奥山さんも良型のメジナをゲットした。納竿時間が迫った頃、筆者に強烈な引きが。相手はとんでもない大物マダイのようであるが、太刀打ちできずにハリスを切られた。

 ▼使用タックル ロッド=チヌ竿0.6号53、リール=LBD、ライン=バリバス磯2号(サスペンドタイプ)、ハリス=バリバス「ゼロハリス」1.75号、ハリ=チヌ2号、ウキ=遠矢ウキ超遠投小0.8号。

 ▼釣況・渡船 由良港・オイスター丸=(電)080(1682)2588。渡船料金は堤防2500円、磯場3500円。

◎山形県鶴岡市・加茂漁港

 釣行した日は、山形県南陽市の丸山貴史さん(49=会社員)と沖堤防(第3離岸堤防)に渡った。水深は6~8メートル、タナは底トントンに調整した。竿先の20メートル付近をポイントに設定してまき餌を集中させたが、潮の流れは全くない。だが、上層にはアジやサバが確認できる。餌取りを予想して、釣り始めからマルキユー「チヌパワーくわせダンゴ釣法」で攻めることにした。ダンゴの中にはオキアミの頭を取って小さくして入れた。

 ダンゴ釣法で2時間経過しても、たまにアジがヒットするぐらいで本命の当たりは出ることはない。2時間ほど経過しても本命の当たりは訪れない。

 休憩後の1投目、投入した「くわせダンゴ」がバラケる前にウキがストンと消えた。大きくはないようだが、不規則に竿先をお辞儀させるのは間違いなくクロダイである。堤防に抜き上げたのは40センチを超すことはなかったが一安心だ。

 間もなく当たりの出なかった丸山さんに大物がヒット。強烈な引き込みに耐える丸山さんだが、リールのドラグからはラインが引き出されるばかり。予想通り、とうとうロッドの曲がりは消えた。1・75号のハリスは、チモトからスパッと切られていた。竿の曲がりや手応えからして「大物のマダイ」ではないかと丸山さんは話しながら悔しい顔だった。

 だが、必死に当たりを待ち続けた丸山さんに待望のクロダイ。海面近くまでロッドを曲げた本命が姿を見せた。タモに入ったのは40センチオーバーだった。

 ▼釣況・渡船 鶴岡市加茂港・海生丸=(電)080(1820)3344。渡船料金3000円。

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2022年11月28日のニュース