立岩陽一郎氏 五輪汚職事件、相次ぐ家宅捜索に「特捜部は逮捕している容疑者よりもっと上に…」

[ 2022年9月8日 16:54 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏が8日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にコメンテーターとして出演。東京地検特捜部が7日、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件の関係先として、大会スポンサーだった駐車場サービス「パーク24」の本社(東京都品川区)を家宅捜索し、幹部らの任意聴取を始めたことに言及した。

 特捜部は、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=が紳士服大手AOKIホールディングス(HD)など複数のスポンサー選定に介入した疑いが持たれており、特捜部は他の企業についても幅広く経緯を調べている。パーク24は取材に対し、家宅捜索や幹部らが聴取を受けている事実を認め「捜査に全面的に協力する」とコメントした。

 立岩氏は「前回も話しましたけど、地検特捜部っていうのは警察と明らかに違うんです。警察は目の前で起きた犯罪を捜査する。地検特捜部っていうのは発足の経緯もそうなんですけど世直しなんです。社会のシステムにメスを入れたいんです」と説明。「高橋容疑者とかAOKIとかがあって、どんどん横にも広がる。重要なのは、下にはいかない。つまり今、逮捕している容疑者よりもっと上に行きたいんです。たぶん特捜部は、全体像はもう持っている。そこにどう行くかでいろんな容疑でいろんな所に入っていくわけです。だから実際に摘発する所以外も含めてどんどんやる。何がやりたいかって高橋容疑者よりもっと上に行きたいわけです」と強調し、「それがこの(五輪で利権の)システムの最も病んだ部分だろうという、そういうところにメスを入れたいんだと思う」と、自身の見解を述べた。

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2022年9月8日のニュース