谷原章介 バス置き去り死亡事件のこども園に「園自体の“誰かがやってくれる”という意識が…」

[ 2022年9月8日 16:03 ]

谷原章介
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 俳優の谷原章介(49)が8日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。通園バスに女児(3)が取り残され、熱中症で死亡した静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の増田立義理事長兼園長(73)らが7日に記者会見したことに言及した。

 増田理事長は、5日の事件当日にバスを運転した理事長自身やクラス担任、クラス補助ら複数の職員による思い込みや怠慢などの人為的ミスが重なった結果、今回の事件を招いたと認めた。理事長は、バスを運転する機会が最近はほとんどなかったとし、死亡した河本千奈ちゃんが取り残されていることをチェックできなかったことに「不慣れだった。他の職員に確認をお任せしているので、そこまで気が回らなかった」と話し「(千奈ちゃんがいる)後ろを見ずに、運転記録の作業をした。年齢的に次のことをしたら忘れてしまう」とミスを年齢のせいにする場面もあった。また、千奈ちゃんの印象を聞かれても「(一人一人の)名前までは分からない」と語り「ちなつちゃん」と名前を呼び間違えるなどした。

 谷原は「1年前にも福岡で不幸な事故が起きたもに、なぜこういう現状を変えられなかったっだと思うんですけど、でも本当につらい中でも頑張っている保育の現場の方々がたくさん、ほぼ皆さんがそうです、子供が好きだという思いでなんとか苦しい中でも、給料が高くなくても人が足らなくても、なんとかみんなでやりくりしようという意識で頑張っているだと思うんです。人員も増やさなければいけない。そこは国がお金を投入すべきだと僕は思う」と私見を述べた。

 そして「今回あらためて思うのは確認をせずに施錠してしまった園長の責任は凄く重いと思うんですが、ほかにも同乗、添乗していた方がきちんとチェックをすれば、あとはクラスに入れた後、アプリに入力する副担任と言いますか補助の先生がちゃんと確認すれば、なおかつ担任の先生は千奈ちゃんがそこにいないということを把握していたにもかかわず行動を起こすことがなかった。すべてにおいて、そこで気づいていれば防げたはずのこの命を、園自体が持っていた“誰かがやってくれる”という意識が命を奪ってしまったのかも知れませんよね」と話した。

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2022年9月8日のニュース