辛坊治郎氏「タブー、NGのない人」「幸せな老後は一切考えてなかったんじゃ」安倍晋三元首相を悼む

[ 2022年7月17日 16:10 ]

辛坊治郎氏
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 キャスターの辛坊治郎氏(66)が17日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜後1・30)にVTR出演。参院選の街頭演説中に銃撃を受けて死去した安倍晋三元首相を悼んだ。

 辛坊氏は前身番組「たかじんのそこまで言って委員会」時代から故・やしきたかじん氏とともに安倍元首相にインタビューを行い、MC時代には安倍元首相をスタジオに招き、質問をぶつけたこともあった。

 「一般の政治家って事前に“何聞くか教えろ”って言ってくるんです。“質問項目出せ”って。安倍さんは一切言わないです。“当日何聞いてくれてもいいです”って」と安倍元首相の実直な人柄を紹介し「普通の政治家なら、それ止めてくれっていうこともタブー、NGのない人でしたね」と振り返った。

 また「個人的に飯を食ったりという経験も何回かあるんですよ。その時に酔った勢いもあって“それにしても生まれたときから政治家になる宿命で将来総理にならなきゃいけないってあったら、どんな人生なんですか、それは”って聞いた事がある」と祖父に岸信介氏、大叔父に佐藤栄作氏など政治家一族が故の苦悩を尋ねたこともあるという。

 すると「でもね、辛坊さん、私まだましですよ。生まれながらに人生完全に決められてる人が世の中にはいるんだ。そういう人に比べれば、僕なんかまだましですよ、というようなニュアンスの話をしてた」と安倍元首相から答えが返ってきたという。

 辛坊氏は「この人は総理大臣になるのも政治家になるのも宿命として全部受け止めてる人だなって。多分、我々のように老後を幸せに暮らして畳の上で死ぬ、そういう人生を全然考えてない人だなって。宿命の中で生きてだけど、最後こんな幕切れになるとは思っていなかったと思うんだけど、でも他の人が考える幸せな老後は一切考えてなかったんじゃないのっていう気がします」と政治家として生き抜いた安倍元首相の突然の死を悼んだ。

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2022年7月17日のニュース