尾木直樹氏 相次ぐ持続化給付金の不正受給に私見「デジタル化に踏み込まないと難しい」

[ 2022年6月5日 18:40 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 教育評論家の尾木直樹氏が5日、日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」(日曜後6・00)に生出演し、全国で相次いでいる新型コロナウイルスの持続化給付金詐欺について私見を語った。

 番組では、家族ぐるみで約10億円の給付金をだまし取った詐欺事件で、主犯格として指名手配されている谷口光弘容疑者の足取りを追うため、潜伏先とみられるインドネシア・ジャカルタなどを現地取材。同容疑者がスマトラ島で経営していたとみられる石油の採掘場を突き止めたが、同容疑者の足取りまではつかめなかった。

 新型コロナの感染爆発で、事業が立ち行かなくなった人のための制度で、尾木氏も「うちも持続化給付金で、助かったんですよ。講演会とかイベントとかが中止とか延期が相次いだものですから、本当にこれには助けられました」と、制度を利用したことを明かした。

 資金繰りに行き詰まった人たちを救うため、政府は性善説に立った迅速な支給を目指したが、それを悪用するとの懸念が的中した形となった。尾木氏は「不正を完全になくそうというのが厳密になってきたら、審査が降りるまでに時間かかる。なかなか矛盾していて難しい問題だと思う」と、迅速さと審査の厳密さの両立の難しさを指摘。「思い切ってマイナンバーとひもづけするとか、デジタル化に踏み込んでいかないと、これから難しいと思います」と話した。

 不正受給が疑われる人たちについて、政府が返還を呼びかけたところ、2万件を超える申し出があった。尾木氏は「すごく正直な国民だとは思う」とも語った。

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2022年6月5日のニュース