知床観光船事故で、水難学会副会長が安全運航のシステム作りを要望「北海道と沖縄では水温が全く違う」

[ 2022年4月27日 16:21 ]

<知床観光船事故>知床半島沖で事故を起こした「知床遊覧船」はカーテンや板で目隠しがされていた (撮影・西川祐介)
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 水難学会副会長で元海上自衛官の安倍淳氏が、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモート出演。北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」が遭難し11人が死亡、15人が行方不明になった事故を受け、地域や海域に合わせた安全運航のシステム作りを要望した。

 安倍氏は「風光明媚イコール危険海域」と断言し、事故を起こした運航会社や船長に「そこを航行する自覚を持っていただきたかった。最終的にいろんなことがあったとしても、乗客が犠牲になる理不尽なことがあってはならない」と糾弾した。

 さらに、運航歴5年など「第三者が見てもこの船は安全なんだというシステム作り」が必要とした。加えて「北海道と沖縄では今でも水温が全く違うので、沖縄だったら助かったかもしれない、北海道だったら死ぬ、という同じ標準のもので運航していいのか。大きな問いだと思います」とし、「地域特性、海域特性に合わせて」とローカルルールの整備を求めた。

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2022年4月27日のニュース