八代英輝氏 秀岳館高サッカー部監督“俺は被害者”発言に「一番反省してないのは監督なんだなって」

[ 2022年4月27日 11:56 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(57)が27日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部コーチの暴力動画騒動について言及した。

 この問題は、30代男性コーチが部員の生徒を蹴るなど暴行している様子を撮影した動画がSNSに投稿され発覚。学校は20日、匿名の電話によりコーチが生徒の脚を蹴ったり、背中を殴ったりする動画を確認。同日、八代署も捜査を開始していた。同校によるとコーチは21日に退職願を提出。学校は「受理する方向」としている。県警八代署は26日までに暴行の疑いでコーチを書類送検した。一方、段原一詞監督が、動画を拡散させたとされる2人の部員に「完全な被害者は俺だけ」と話す音声が26日までにSNSに投稿された。同校は「ミーティングで部員たちにネットの怖さを話す中で不適切な発言があった」としている。同監督は25日、日本テレビ「スッキリ」に出演し「全て僕に責任がある」と涙声で謝罪していた。

 八代氏は「生徒を殴ってるコーチの映像にあげるという行為は、法律的には公益通報という、犯罪行為を目撃した人が犯罪行為を指摘するという行為のジャンルに属するわけなんですけれども、それによって世の中で話題になったことが自分への加害行為だと監督は受け取ったという趣旨だと思うんです。私もこの監督の音声、ご本人が認めた音声部分を聞いてみましたけれども、要するにネットにアップしてこれを話題にさせたことが気に入らなくて、それによって一番被害を受けたのは自分で、ですから撮影者、アップした人間に対して自分はこれから損害賠償請求を辞さないというような話なんですけれども、一番反省してないのは監督なんだなっていうのが分かる音声でしたね」とコメント。

 「どういうつもりで番組に出て来てね、申し訳ございませんという謝罪をしたのかも疑われますし、問題の所在であったり、ここに潜む生徒間の問題、コーチとの関係性をどういうふうに正していこう、教育していこうという意識からはほど遠いように感じましたね」と自身の見解を述べた。

 音声で段原監督がネット上に動画を投稿したとされる生徒2人に対し「(お前ら)は俺たちに対する加害者だ。意味わかる?(もちろん殴られた生徒)は被害者やな。でも完全な被害者はたぶん俺(監督)だけや。俺がお前ら訴えたらどうする?俺の仲間の弁護士たちに俺が『被害を受けた』っていうて訴えたらどうするか?本当は謝って済むような問題じゃない。これだけの騒ぎになって…損害賠償請求とかって話になるだろうよ」と発言していた。

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2022年4月27日のニュース