溝口紀子氏 秀岳館高サッカー部員の謝罪動画に「監督に“俺はたぶん被害者”と言われたら…」

[ 2022年4月27日 12:17 ]

溝口紀子氏
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 1992年バルセロナ五輪柔道女子銀メダリストでスポーツ社会学者の溝口紀子氏(50)が27日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部コーチの暴力動画騒動について言及した。

 この問題は、30代男性コーチが部員の生徒を蹴るなど暴行している様子を撮影した動画がSNSに投稿され発覚。学校は20日、匿名の電話によりコーチが生徒の脚を蹴ったり、背中を殴ったりする動画を確認。同日、八代署も捜査を開始していた。同校によるとコーチは21日に退職願を提出。学校は「受理する方向」としている。県警八代署は26日までに暴行の疑いでコーチを書類送検した。一方、段原一詞監督が、動画を拡散させたとされる2人の部員に「完全な被害者は俺だけ」と話す音声が26日までにSNSに投稿された。同校は「ミーティングで部員たちにネットの怖さを話す中で不適切な発言があった」としている。同監督は25日、日本テレビ「スッキリ」に出演し「全て僕に責任がある」と涙声で謝罪していた。

 溝口氏は、生徒たちの謝罪動画に「サッカー部という体質もあると思うんですよ。監督になかなか逆らえない。選手として選ばれたし、4月から新入生も入って新しいチームで始まるわけで、試合に出たいって中で、監督に“俺はたぶん被害者”と言われたら、申し訳ないなっていう気持ちが動いちゃうんじゃないかなって思いますよね」と自身の見解を述べた。

 音声で段原監督がネット上に動画を投稿したとされる生徒2人に対し「(お前ら)は俺たちに対する加害者だ。意味わかる?(もちろん殴られた生徒)は被害者やな。でも完全な被害者はたぶん俺(監督)だけや。俺がお前ら訴えたらどうする?俺の仲間の弁護士たちに俺が『被害を受けた』っていうて訴えたらどうするか?本当は謝って済むような問題じゃない。これだけの騒ぎになって…損害賠償請求とかって話になるだろうよ」と発言していた。

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2022年4月27日のニュース