ロシア政治専門家「自分たち自身を壊してまで…」 ロシアの“破滅的”民族主義に恐怖心

[ 2022年3月12日 11:52 ]

 ロシア政治が専門の国際政治学者で、筑波大教授の中村逸郎氏が12日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に生出演。ロシアのウクライナ侵攻について語った。

 中村教授はロシアの民族主義が、今回の侵攻と無関係ではないと指摘。1812年のナポレオンのロシア侵攻に触れて、「ナポレオンがロシアに攻め込んで、“さぁ制圧するぞ”と思った時に、モスクワ市内のあちこちから火の手が上がったんです。で、モスクワの街が全部焼けたんですね。そしてナポレオンは“焼け野原になってるから制圧する意味がない”ということで帰って行ったんです」と解説。「ロシアはそもそも、自分たちで国土をめちゃくちゃにしてまで…。それがロシアの民族主義の根本的にある考え方なんです」と断言した。

 さらに、その考え方が今でも残っていることに言及。「いざとなったら“自分たち自身を壊してまでロシアを守るんだ”という考え方が今日まで来てるんですけど、最近このナポレオンに勝ったということが、プーチン大統領の周辺では非常にそういう思想が強まっているんです」と解説し、先行きを案じた。

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2022年3月12日のニュース