高岡達之氏 今後のカギは「ゼレンスキー大統領の身柄」と指摘 「ロシアは彼が絶対必要」

[ 2022年3月12日 10:46 ]

読売テレビ・高岡達之氏

 読売テレビの解説委員長の高岡達之氏(58)が12日放送の読売テレビ「あさパラS」(土曜前9・25)に生出演。ロシアのウクライナ侵攻について語った。

 ロシアのウクライナ侵攻では3回目の停戦交渉、初の外相会談でも進展がなく、ロシアの攻撃が続いている。この状況を受けて、MCの「ハイヒール」リンゴが「ロシアはピクとも引かない?」と質問すると、高岡氏は「私はそうは見てないです」とキッパリ。その理由について、「公開されてる場で、双方が交渉したところでは1センチの合意もなかったですけど、その前にトルコが双方の言い分を聞いてるわけです。トルコが間に入ってること自体がロシアの譲歩だし、そこでウクライナは、外相が会見で言ってましたけど、多少譲歩する条件を持ってきている。それはプーチンさんに伝わってますから、進展はあったと思います」と語った。

 また、高岡氏は今後のポイントは、ウクライナのゼレンスキー大統領の身柄だと指摘する。「あの人がロシアに連れて行かれることを世界中がどう思うかです。ヨーロッパ、アメリカ側は彼を救い出したい。そしてウクライナが占領されても亡命させる選択をしたいでしょうが、ロシアは彼が絶対必要です。彼を連れて行って、彼が全部悪いんだということをロシア人と世界中に映像で流さないと、ロシアが悪いことになってしまう。だから、ゼレンスキーの身柄がこれから勝負です」と解説。「命の保証はないですけど、本人の意志にかかわらず、“自分が間違ってた”ということをしゃべらせて、全世界に映像で配信するでしょうね」と予想した。

 さらにロシアの攻撃は、ゼレンスキー大統領の身柄を確保するためだと説明。「今回、ロシアは合理的な判断がほとんどできていないので分かりませんけど、今までのロシアのやり方だったら包囲をして、その中にいる人の命と自分たちが一番欲しいものを引き替えにするはずです。ですから、ゼレンスキーさんに“総攻撃をとるか、あなたがこっちに来るかを決めなさい”ということをやるつもりなんだろうと思います」と告げた。

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2022年3月12日のニュース