水島新司さん死去発表から一夜 秋田書店が追悼コメント「弊社の誇り」

[ 2022年1月19日 05:30 ]

 野球漫画「ドカベン」シリーズの作者、水島新司さん(享年82)が10日に死去していたことが明らかになってから一夜明けた18日、同作を掲載していた「週刊少年チャンピオン」の秋田書店が追悼コメントを発表した。「先生からいただいた宝物は数え切れません。先生とご一緒できた素晴らしい歩みは今も弊社の誇りです」などとつづった。同誌はドカベン連載中の77年ごろから80年ごろまで「週刊少年ジャンプ」と発行部数トップを競い合った。

 各地の書店には追悼コーナーが設けられ、作品を手に取る人の姿が見られた。昭和の漫画の品ぞろえが豊富な東京・神保町の書泉グランデでは「ドカベン」シリーズや「大甲子園」が並ぶ棚に、水島さんの訃報記事が張られた。フロア担当の神谷武之さんは「ウチでは常に人気で、そのたびに仕入れている漫画。今日も懐かしさからか、足を運ぶ人が多く見られた」という。

 ただ、出版関係者によると「あぶさん」や「野球狂の詩」など、他の水島作品は全国的に品薄といい、書店からは「これを機に重版してもらえるとうれしいのですが」との声も聞かれた。

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2022年1月19日のニュース