「ゆうゆうワイド」36年の歴史に幕 大沢悠里 アナウンス業も引退の意向の理由

[ 2022年1月9日 05:30 ]

大沢悠里
Photo By スポニチ

 フリーアナウンサーの大沢悠里(80)が8日、TBSラジオの冠番組「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版」(土曜後3・00)で、同番組を3月いっぱいで終了することを発表した。平日のワイド番組として1986年に開始し、36年にわたって愛された。アナウンサーとしても一線を退く意向で、本紙の取材に「アナウンス人生に悔いなしです」とすがすがしく語った。

 大沢は番組内で番組終了を報告。高齢を理由に挙げ「車の免許に返納があるように、マイクを返納しようかなと考えている。お世辞でも“まだできる”と言われてるうちに辞めたい」と説明した。

 放送終了後、電話取材に応じた大沢は「来月で81歳。続けられても3、4年です。元気なうちに退いた方が良い。未練はないです」とキッパリ。局には昨年4月に終了の意思を伝えていたという。

 「ゆうゆうワイド」は86年、平日午前の4時間半番組として開始。大沢の軽妙な名調子と、「お色気大賞」などバラエティーに富んだ内容で人気番組に。首都圏の聴取率では15年近く1位を記録し、“日本一聴かれているラジオ番組”として愛された。30年の節目を迎えた2016年に土曜日へ移行した。

 前回の東京五輪の1964年にTBSに入社。「だから2020年の東京五輪が決まってから、そこまで続けようと決めてました。1年延期になっちゃったけど」と笑った。

 アナウンスやナレーションの仕事も一線を退く。「引退という言葉は使いたくない。フェードアウトです」と説明。「声も年を取るんです。周りは“賞味期限が切れた”とは言わないから、自分でケジメをつけたい。80歳までやらせてくれたTBSラジオとリスナーには感謝しかないです。本当に幸せです」と語った。

続きを表示

2022年1月9日のニュース