「鎌倉殿の13人」3DCG地図が再登場「真田丸」から高精細化「山や渓谷、河川くっきりと表現」

[ 2022年1月9日 21:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1話。2016年「真田丸」に続き“3DCG地図”が再登場(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は9日、15分拡大版でスタートした。2016年「真田丸」で反響を呼んだ“3DCG地図”が再登場。歴史シミュレーションゲームの元祖「信長の野望」の生みの親、シブサワ・コウ氏が再び「3DCG地図監修」を担当。6年ぶりに強力タッグを組んだ。

 <※以下、ネタバレ有>

 希代のヒットメーカー・三谷氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は04年「新選組!」、「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 大河ドラマの新しい映像表現として話題を集めた3DCG地図がよみがえった。

 シブサワ氏はゲーム会社「コーエーテクモゲームス」のゼネラルプロデューサー。「シブサワ・コウ」はコーエーテクモホールディングス代表取締役社長・襟川陽一氏のクリエイターネーム。ゲームプロデューサーとして、1981年に「川中島の合戦」、83年に「信長の野望」を発売。歴史シミュレーションゲームの先駆けとなった。94年には源平の時代を舞台にした「源平合戦」も手掛けたほか、ゲーム「三國志」シリーズ、「決戦」「仁王」などをプロデュースした。

 シブサワ氏は同局を通じて「大河ドラマ『真田丸』で好評だった3Dマップを『鎌倉殿の13人』で再び使っていただけるということで非常にありがたく思っています」と喜び。「マップは『真田丸』の時よりもバージョンアップして、高精細化していますので、日本列島の山や渓谷、河川などがはっきり、くっきりと表現されています。そういった部分を楽しんでいただければ幸いです」と呼び掛けた。
 
 「鎌倉時代を描いた大河作品ということで、94年に発売した『源平合戦』という歴史シミュレーションゲームで源氏と平家の戦いをゲームファンの皆さまに楽しんでいただいたことを、大変懐かしく思い出しています」

 「真田丸」第1話(1月10日)の終盤。真田信幸(大泉洋)信繁(堺雅人)の兄弟が、新府城から父・昌幸(草刈正雄)の待つ岩櫃城に向かうことを説明するシーン。「37里、歩いていけば3日の行程」というナレーションとともに、3DCG地図で新府城―岩櫃城のルートが関東平野から日本海・佐渡島を含んだ“引きの画(絵)”で示され、その距離感、山を越える困難さが一目瞭然。斬新な表現は「分かりやすい」と、たちまち評判になった。

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2022年1月9日のニュース