「鎌倉殿の13人」今夜スタート 高まる期待 フォロワー早くも12・5万人!ブーム「真田丸」超えなるか

[ 2022年1月9日 05:00 ]

小栗旬が主演を務める大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメーンビジュアル(C)NHK
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 希代のヒットメーカー・三谷幸喜氏(60)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は9日、15分拡大版でスタートする。放送開始を前に、番組公式ツイッターのフォロワー数は早くも12・5万人に到着(8日午後11時時点)。三谷氏&小栗の強力タッグに期待が高まっている。2016年「真田丸」を超えるブームとなるか、注目される。

 大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は04年「新選組!」、「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 20年1月8日に制作を発表。21年6月9日、横浜・緑山スタジオでクランクインした。7月上旬からは約2週間にわたり、物語序盤の舞台となる伊豆の国市などで静岡ロケを行った。

 「鎌倉殿の13人」はキャストはもちろん、制作統括の清水拓哉チーフ・プロデューサーら「真田丸」のスタッフに、連続テレビ小説「あまちゃん」「エール」やコント番組「サラリーマンNEO」などの吉田照幸監督がチーフ演出を務める“精鋭チーム”。「真田丸」からパワーアップした“仕掛け”が放送スタート前から反響を呼んだ。

 20年11月16日からは5日連続、総勢24人の豪華キャストを番組公式ツイッターで発表。三谷氏自ら動画に登場し、閣僚名簿を発表する官房長官のようなスタイルで読み上げる異例のスタイルを採用し、大きな話題となった。21年4月9日には三谷氏が新キャスト3人(新垣結衣、佐藤浩市、西田敏行)の似顔絵を描き、4月15日の発表を異例予告。コロナ禍の影響によりキャスト発表会見が難しくなったことを逆手に、SNSを通じたイベント化に成功した。

 20年11月6日に開設された番組公式ツイッターのフォロワー数は、5日連続キャスト発表を終えて5・3万人(11月20日午後4時時点)。この時、オンエア中だった「麒麟がくる」(15・1万人)の3分の1に達した。

 語りの有働由美子アナウンサーが登場人物の最期を淡々と読み上げる「ナレ死」など、「真田丸」はSNSからブームに火がつき、「Yahoo!検索大賞」ドラマ部門に輝いた。14年の同賞創設以来、大河ドラマの受賞は「真田丸」が唯一だが、「鎌倉殿の13人」はそれを上回る活発さ。目下、番組公式ツイッターのフォロワーは12・5万人。昨年12月に終了した前作「青天を衝け」の13万人(8日午後11時時点)に迫る。

 ご当地イベントも「真田丸」に続く。「真田丸」は最終回(12月18日)を前に、真田家発祥の地・長野県上田市で6日連続(12~17日)のトークショーを開催して大盛況となったが、「鎌倉殿の13人」は初回から大きく動いた。

 9日にはドラマの舞台となる静岡・伊豆の国市など5会場に小栗らキャスト11人が駆けつけ、パブリックビューイング(PV)とトークショー「グランド・プレミア in 伊豆の国」を開催。観客数だけなら、過去、16年10月9日に屋外の大阪城西の丸庭園で行われた「真田丸」のPV&トークショー(ゲストは草刈正雄ら)に約5500人が集まったことがあるが、今回のように、大河初回PVが広域5会場に及び、キャスト11人のゲスト参加は異例。地元の期待を反映し、メーン会場には応募が殺到した。

 今後も「スペシャルトーク in 伊東」(2月6日、ゲスト・坪倉由幸)、「スペシャルトーク in 小田原」(2月20日、ゲスト・佐藤B作)が開催される。

 Yahoo!ニュースのアンケート調査「みんなの意見」によると、「鎌倉殿の13人」(実施期間=1月2~12日、8日午後11時現在)の期待度は「とても期待している」が34・6%(4816票)、「期待している」が30・1%(4186票)。

 前作「青天を衝け」(21年2月14日スタート)の期待度(実施期間=2月17日~3月17日)は「とても期待できる」が20・8%(1666票)、「期待できる」が23・6%(1894票)。

 前々作「麒麟がくる」(20年1月19日スタート)の期待度(実施期間=19年12月16日~20年1月18日)は「とても期待できる」が27・9%(4325票)、「期待できる」が31・0%(4808票)。「鎌倉殿の13人」の「とても期待できる」「期待できる」の合計は「麒麟がくる」を5・8ポイント上回る。

 平家の世にさほどの不満もなく、戦より米の勘定の方が性に合うと自覚している青年・北条義時は、どう歴史の表舞台に駆り出されるのか。物語は“大いなる小競り合い”(初回の副題)から幕を開ける。

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