千葉真一さん自伝22日発売 健さんからハリウッド挑戦後押し 真剣佑、郷敦の愛息2人には“遺言”託す

[ 2021年12月21日 05:30 ]

千葉真一さんの自伝「侍役者道~我が息子たちへ~」
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 新型コロナウイルス感染による肺炎のため8月19日に亡くなった俳優の千葉真一さん(享年82)の自伝が22日に発売される。雑誌連載を加筆、再編集した「侍役者道~我が息子たちへ~」。大きく影響を受けた故高倉健さん(享年83)とのエピソードや、俳優で愛息の新田真剣佑(25)と眞栄田郷敦(21)に託した思いを語っている熱い一冊だ。

 出版元の双葉社によると、単行本化のため最後に千葉さんを取材したのは、急逝する2カ月前の6月17日。「ハリウッドにも大谷翔平君のようなスーパースターが出てきてほしい」と、日本人スターの誕生を期待し、こう話していたという。

 体操で五輪出場を目指すも、大学時代にケガをして断念、俳優の道を進んだ千葉さん。さまざまなトラブルにも見舞われる中で、かわいがってもらい、生き方を学んだのが健さんだった。1959年に入社した東映時代の先輩。自身が主演した映画「カミカゼ野郎 真昼の決斗」(66年)への出演を直訴し、共演が実現した時は夢心地だったという。50歳を過ぎての米国移住にも「千葉、絶対に行ったほうがいい」とハリウッド挑戦の背中を押してくれたことを明かしている。

 副題の通り、息子2人への遺言的な要素もある。ハリウッドに挑戦する2人のために脚本を書きためていたといい、双葉社の渡辺拓滋編集局次長は「父親として、そして俳優の大先輩としての最後のメッセージも記されております」と説明。健さんや恩師と慕った深作欣二監督、キアヌ・リーブス(57)らハリウッドスターと一緒に写った計64枚の秘蔵ショットも初公開される。

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2021年12月21日のニュース