前澤友作氏 宇宙から帰還、カップヌードル食べる姿投稿「地球なう」

[ 2021年12月21日 05:30 ]

前澤友作氏インスタグラム(@yusaku2020)から

 日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したZOZO(ゾゾ)創業者の前澤友作氏(46)が日本時間20日午後、ソユーズ宇宙船でカザフスタンに着陸し、地球に帰還した。12日間の“旅”を終え、カザフスタン・ジェスカズガン近くの平原に降り立った前澤氏は、少し疲れた表情ながら大きく手を振り元気そうな姿を見せた。帰還後には自身のSNSを更新し「地球なう」と短く記し、カップヌードルを食べようとしている画像を合わせて投稿。真っすぐ下に伸びた麺は、重力が存在することを示していた。

 前澤氏らが乗ったソユーズ宇宙船は午前8時50分にISSを離脱後、約3時間半の飛行を経て着陸。宇宙船から引っ張り出された前澤氏は、外に出て「気分は良好だ」と会社関係者に連絡してきたという。

 前澤氏はISS離脱直前には、ツイッターに「あっという間の宇宙での12日間でした」と投稿。ISS滞在中は、YouTubeで「トイレ事情」や「地球を眺めながらティータイム」など宇宙での生活を紹介。日本のテレビインタビューにも出演したほか、「宇宙からお金贈り」も実行した。

 費用100億円ともされる宇宙旅行には「金持ちの道楽」などと批判も出たが、民間人による発信は宇宙への関心をより幅広い層に広げたと言えそうだ。一方で、ステーションで快適に滞在するのは難しく、慣れない無重力環境での睡眠や、宇宙酔いもある。前澤氏も13日未明のラジオ番組で「気楽な気持ちで来て、長い間滞在するには体にも精神的にも厳しい」と明かし、約12日間という期間にも「ちょうど良かった、地球に帰りたい」と語っていた。前澤氏は23年には、スペースXの宇宙船で月の周回飛行にチャレンジする計画だ。

 22日にはロシア・モスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターでオンライン記者会見を行う。どんな報告があるのか注目される。

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