菅田将暉 来年3月でANN卒業発表 「シンプルに体力面。情けない話ですが…」 苦渋決断の経緯を説明

[ 2021年12月21日 08:23 ]

菅田将暉
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 俳優の菅田将暉(28)が、パーソナリティを務める20日深夜のニッポン放送「菅田将暉のオールナイトニッポン」(月曜深夜1・00)に出演。来年3月いっぱいで同番組を卒業すると発表した。

 オープニング後に「少々お時間いただきます。菅田将暉、3月いっぱいでオールナイトニッポンを卒業します」と切り出し、「急なお知らせになってしまいますけれどもこれはガチです。これは、普段なら番組の終了とか改編とかもう少し後に報告とかするんですけど、このタイミングで早めに報告したのは、オールナイトニッポン側からではなく、僕の方から卒業しようと思っているんですけどと伝えさせていただいた。僕のわがままを受け入れてくださったという形になりました」と卒業を発表した。

 経緯としては「辞めたいとかそういうことではなくて、スタッフ陣とはだいぶ前からお話させていただいて、春先くらいにそんな話をして。番組に正式に言ったのは夏頃、相談させていただいて決定しました。理由としては、シンプルに、体力面です。情けない話、深夜1時、3時の生放送というものが…ただしんどいわけじゃないんですけど、俳優業との両立という意味で。ラジオベースの生活となると、金曜までこの感じになるんですよ。フルテンションで、頭動かしてやっているので、終わって帰って4時、5時になるのが金曜まで続いて。土日くらいに生活時間が戻ってきて、また月曜にっていうサイクルで。いろいろ試したんですよ。ただ、なかなかお芝居の現場って2時入りとか、4時、5時に起きてっていうのもあったりするし、俺だけ毎週時差ぼけが起こってるみたいな感じなので。生活のバランスがね、体調を大きく崩したということはないんですけど、そういうことにならないために一個区切りをつけようかと」と、理由を明かした。

 「この悩みは初年度からあって、それを踏まえて挑戦したいなと思っていた。どこまでやれるかと。1年やったらやってみて続けようと言ってたのが5年目までいって驚いているところもあって。ただ、僕も完全アラサーなので、セリフ入れたりとかスピード感が如実に変わってきたなあとか」と心境を包み隠さず吐露。

 「もうすぐ30歳になるということで、これからのことを思うとというか、だんだんその仕事の仕方みたいなのも。これだけじゃなくいろんなところで変えていっているんですよね。デビュー当時、20代前半みたいな、質より量で、とりあえずいろんな経験をどんどんやっていって、実にして大暴れしたれみたいな期間を経て、今はまたちょっと違う期間なのかな」と年齢とともに体や仕事との向き合い方も変化があった様子。

 制作陣からは時間帯を変更しての継続も打診され「そういう提案もしてくれて、うれしかった。でも踏み入れなかった理由としては、やはりレギュラーを持つということ。俳優業の日々として、一つの作品によくも悪くも没頭していく作業なので、できるだけほかの仕事に触れる時間を少なくしたかったりするんですよ。その人を演じる上で、どんなものでもいいから藁にすがって役をものにしていきたい。マネジャーさんにすら会いたくないというか、それくらいの没頭感があるんですけど…余裕がある時は、ラジオがあることで日常に戻してくれるし、ブレーキとニュートラルみたいな役割があったんですが、だんだんいろんなものがタイトになってきて、1個ずつの時間が減ってきすぎると、今は大丈夫なんだけど、たまに危ないことがある。どんどんこの先こなしてく作業になってしまうかなと思った時に、それはすべてにおいてよくないし、嫌いになってまうなって。ラジオを含め表に出る全部が」とし、苦渋の決断だったことを明かした。

 「今一度役者業に没頭するという意味、没頭感との折り合いっていうのが…正直な僕の思いです。日々の兼ね合いとして一回ここで区切りを、というのが理由でございます。長く楽しくやっていこうという僕の決断を温かく見守ってほしいです。(ラジオを今後)一生やらないわけじゃないので。また迎え入れてもらえるなら、やりたいなと思いますし。ラジオを経ての得た、いろんなものは計り知れないので。感謝しています」とし、「僕なりに悩んだ結果なんですけど…いまだに毎晩、うわーオレやろうかなとかって悩むんですよ。いろんなことを客観的に思うと、感情だけでは決めたらアカンなというのが今回の決断ですね。3月までは続くので、そこは変わらず放送をやっていけたら」と葛藤に揺れたことを思い返しながら、最終回まで完走を誓った。

 菅田にとってのラジオの存在は「最優秀(主演男優賞)とったり、結婚したり、いろんな瞬間をリアルタイムで共有できたっていうのは、本当にやっていてよかったなと。コロナ禍でラジオ以外の仕事が全部止まってしまった瞬間とか、ラジオの最終手段感っていうのは、一生忘れないでしょうね。いろんなエンターテインメントがある中で、生でしゃべるっていう。言葉のみなんですけど、こうやって人とつながれるっていうのは結局ラジオなんやなというのは大きな学びでした。リスナーもよく付き合ってくれて、こんなこと言うのもあれやけど、どデカイ裏がある中で、レジェンドがいる中で、こっちを聞いてくれて感謝しかないですし…」とリスナーやファンに感謝。

 「なんでこのタイミング言ったんかっていうのは、急に2月に言って終わりますっていうのはちゃうなと。自分から言い出してるし、先に言って、終活というか終わりに向けて、悔いなく一緒に楽しめていけたらという思いでございます」と思いの丈を語った。

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2021年12月21日のニュース