神田沙也加さんW主演「マイ・フェア・レディ」再開へ 寺脇康文が辞退 残り全公演は「朝夏まなとチーム」

[ 2021年12月21日 17:00 ]

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」に出演の(左から)別所哲也、神田沙也加さん、朝夏まなと、寺脇康文(18年撮影)
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 今月18日に急逝した女優・神田沙也加さん(享年35)がダブルキャストで主演を務めたミュージカル「マイ・フェア・レディ」について、製作の東宝は21日、25日から公演を再開し、残り全公演を「朝夏まなと・別所哲也・寺西拓人の『チームA』」で行うと公式サイトで発表した。神田さんとチームを組み、共演した俳優の寺脇康文(59)は残り公演への出演をキャンセルした。

 神田さんの急逝を受け、19~20日の札幌公演(札幌文化芸術劇場hitaru)は中止となったが、25日の山形公演(やまぎん県民ホール)から再開。来年1月28日にかけ、山形・静岡・愛知・大阪・福岡と全国ツアーが行われる。

 今作のダブルキャストは固定。朝夏まなと・別所哲也・寺西拓人の「チームA」、神田さん・寺脇・前山剛久の「チームK」で上演されてきたが、「チームK」による公演はなくなり、東宝は「『チームK』の公演を楽しみにされていたお客様におかれましては大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。何卒ご了承いただけますと幸いに存じます」とした。

 寺脇は「舞台人として、どうあるべきか、本当に悩みました。プロ意識に欠けるのかもしれません。それでも、イライザとヒギンズの二人三脚で作ってきたこの作品をこのまま続けることは今の僕には難しく、東宝さんをはじめとするカンパニーの皆さんもそのわがままを受け入れてくれました」と心境を明かした。

 1963年に日本で初めて上演されたブロードウェイミュージカルとしても記録に残り、オードリー・ヘップバーン主演の映画(64年公開)も有名な作品。

 2018年に元宝塚歌劇団宙組トップスターの朝夏と神田さんが、大地真央が長らく演じた主人公の花売り娘イライザ役に起用され、今回、3年ぶりに再演。東京公演(11月14~28日)は09年以来、12年ぶりにミュージカルの殿堂・帝国劇場で上演された。

 「ミュージカル『マイ・フェア・レディ』12月25日(土)以降の公演に関する重要なお知らせ」と題した東宝の発表は以下の通り。

 神田沙也加さんは12月18日(土)に急逝されました。
 ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。

 12月25日(土)から明年1月28日(金)にかけての山形・静岡・愛知・大阪・福岡公演につきましては、各主催者との協議の上、イライザ役・ヒギンズ役・フレディ役の3役を、朝夏まなと・別所哲也・寺西拓人の「チームA」にて、全公演を務めさせていただくことといたしました。神田沙也加・寺脇康文・前山剛久の「チームK」の公演を楽しみにされていたお客様におかれましては大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。何卒ご了承いただけますと幸いに存じます。

 広く日本のエンタテインメント界に多大な功績を残された神田沙也加さんに敬意を表し、心からの哀悼の意を捧げます。

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