泉ピン子 4月に他界した橋田寿賀子さん思い涙 忘れられない言葉は「二流でいい。一流になるな」

[ 2021年12月21日 15:17 ]

女優の泉ピン子
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 女優の泉ピン子(74)が21日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。4月に急性リンパ腫のため亡くなった脚本家の橋田寿賀子さん(享年95)との思い出を語った。

 司会の黒柳徹子から「ママって慕ってらした橋田寿賀子さんが95歳でお亡くなりになったんですね。今年」と振られると、泉は「あと何日で96でしたね」としみじみと語った。

 黒柳がさらに「先生が亡くなったときにお化粧して差し上げたんですって」と尋ねると、泉は「はい。やっぱり一番ショックだったのは、先生は白髪が大嫌いなんですよ。でちょっと生えると染めてたんで。それが病院から帰って来て、ものすごい白髪が増えてた。だからマスカラ一本使って全部真っ黒にして。で、お棺に入ったときに、ガラスがあるから、ほお紅を真っ赤にして。きっと『おてもやんじゃない』って怒ってると思うんですけど」と振り返った。

 最期の瞬間については「でも足さすってて『ママー』って大きい声で呼んだら、首上げて、顔見てくれて。それで息引き取りましたから」と泉。「で、そのあとお手伝いさんたちとみんなで、『千の風(になって)』歌って。『泣かないでくれ、あたしは“千の風”でいい』っておっしゃったんで」と明かした。また「この前は冨士霊園に橋田先生とご主人の時計を納めに、9月27日に行ってきました」と報告した。

 黒柳が「でも橋田さんはピン子さんがおあげになったお手紙を、全部取っといてくださったんですって」と尋ねると、泉は涙。「あの、最初に出した手紙から、こんなにありました。ご主人に出した手紙も取ってくれてました」と声を震わせた。「まだ、読む気にはなれないんですけど、徐々にと思ってます。その時代時代がその手紙で分かるんですよね。何やってたか。本当に恩人ですね」と語った。

 さらに橋田さんの忘れられない言葉を聞かれると、泉は「『二流でいい。あんたは一流になるなって。私も作家で二流だから。一流は向田(邦子)さん、倉本聰さん、山田太一さん。私は二流。あんたも女優で二流でいなさい。二流の方が楽だよ』って言ってましたね」と告白。「あとは『家庭を大事にすること。頼まれて結婚したんじゃないから。ご主人の前で台本を決して開けるなと、自分も主人の前で一度も書いているのを見せたことない』っておっしゃってましたね」。現在も夫の前では台本を開かないのかと問われると、「それは約束通り開けてません」と言い切った。

 この日一緒に出演した梅沢富美男が「僕が(泉に)たまたま連絡して大変でしょ、って言ったら、『お骨を生まれ故郷に持ってくの』という途中でしたから。凄い偉いなと思ってね」と話すと泉は「そのために熱海に越してこいって言ったんだと思いますからね」と語った。

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2021年12月21日のニュース