八代英輝氏 賭博罪めぐる検察の甘さ指摘「甘いレベルの制限を自分たちに適用している」

[ 2020年5月22日 12:41 ]

八代英輝弁護士
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 国際弁護士・八代英輝氏(55)が22日、TBS系「ひるおび!」(月~金曜前10・25)にコメンテーターとして出演し、この日、辞職が承認された東京高検の黒川弘務検事長(63)について問題点を指摘した。

 黒川氏は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に新聞記者らと賭け麻雀をしたことが、21日発売の「週刊文春」の報道で判明。同氏も賭け麻雀の事実を認め辞表を提出、22日に政府の閣議で承認された。

 八代氏は黒川氏の常習性が認められるとの見解を示しつつ、一方で、「検察OBの中の方々の中には、額の高さを指摘される方もいますが、裁判所の認識では1円でも金銭を賭けたら、一時の娯楽に興するものとは言えませんから、賭博罪の対象になると考えています」と、賭博罪について検察と弁護側で認識のズレがあることを懸念した。

 その上で、「問題なのは、起訴できる権限を独占している検察官が、額によるとか回数によるとか、甘いレベルの制限を自分たちに適用しているということなんですよね」と、検察の身内への甘さを指摘した。

 八代氏は、権力ある組織と記者との不健全な関係についても言及。「検察官って選挙で選ばれているわけではないじゃないですか?大手マスコミの人も、選挙で選ばれているわけでもない。そういう人たちが、あたかも世の中を動かすようなことを結託してできるというこの状態が、非常に不健全だと思う」と語った。

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2020年5月22日のニュース